二輪の話です。
とうとうリーンアングルが64度と遠心力(加速度)が2Gを超える時代になりそうです。
リーンアングル・エクスペリエンス

実際には接地面の延長線上より重心は外側にあるので実質60度には届いていなさそうですね。

 

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このタイヤの幅と重心との関連がバイクのセッティングの複雑さの一番の要因でもありました。
タイヤ幅の事由により、バンキング時に接地面と重心のズレから生じる慣性が旋回方向と反対側に働いてしまいます。
さらに前輪と後輪のタイヤ幅の違いにより、フロントよりリアのほうが、よりその傾向が強くなります。
タチが強いなどと言われたりします。
バイクは物理的に逆らい、精神的にもライダーを困らせます。
そのバンキングの瞬間は数字でセッティング可能な解決策を見出せない、ライダー任せのブラックボックスであったと思われます。

そこで昨今、目にするようになったテールスライド。
ギャリー・マッコイが派手にやりだし、周囲もじわじわと浸透しだしたその走法。

ダートトラック走法をもとにロード特有の走法へと進化してきました。
重心を下げること、進入速度を上げること、バンク角速度が上がること、
そしてもう一つ、
リヤをスライドさせることによる副産物として、直進走行時にバイクを傾けることができるのです。
この結果、タイヤの接地点を旋回時の接地位置に近づけることができます。

フロントはさほど影響がないのですが、リアタイヤはその結果、余計な反作用がなくなります。
ちょうど重なった時にバンキングを始めるとクイックに、そして見た目より安全にターンインが行えます。

ターンインがスムーズに行えることもそうですが、それ以上にセッティングを安定して管理できるようになります。
先のブラックボックスがなくなり、ライダー、あるいはクルーの望むセッティングを実際に行うことができるようになります。

これはレース時よりも、レース前の貴重なセットアップ時間の短縮につながります。

できる人とできない人のチームからみた価値は明らかなので、これからのライダーには必須のテクニックではないでしょうか。

しかし、一般的なスライド走法としては、次元が低くなっているとしか思えません。
ワイルドっぽいけど綺麗じゃない。

古くは、福田照夫選手、清水雅広選手が行っていたような芸術的なスライド走法がまた復活してほしいものです。

特に清水選手のそれは、スライドさせるのではなく、「限界点を超えてスライドしてしまっても良い走法」で
タイヤの限界を正しく使っている究極の走りだと当時は思いました。

ちなみに傍から見ていてもスライド走法には見えません。
見分け方は、コーナリングフォームがリーンウィズで、なおかつコーナーで前後とも水平移動している時です。
どこのコーナーでもできるわけもなく、できるコーナーは限られています。機会があったら見つけてみましょう。

とはいえなんだかんだ言っても今だにスペンサーが一番!ですかね。

では

その2 (ノリック再び)


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