神になって見ましょう。

今回、神は、自身を含めたレース現場を上から見てみます。
アイルトン・セナが「自分の走っているところが見える」と失言して笑われたあれです。

斜め上から見た俯瞰図(鳥瞰図)でも真上から見たトップビューでもどちらでも良いです。
レーシングゲームではお馴染みですね。
最近はGPSという便利なものもありますが、神はアナログです。

これで、レースの計画を賢く組み立てることができるようになります。
特に出遅れた時とかコースアウトしてしまった時の、追い上げ時の「走るパイロン」を抜く時に「神の手助け」は助かります。
「次のコーナーまでに2台抜けるな」とか、
「1周につきこのポイントで20m距離が縮められているので7周目に追い付くな」みたいなのです。
ピットからの情報だけでは足りないものを補います。
四輪はまだしも、二輪はサインボードの限られた情報しか入手できないので深刻です。

ではトライしてください。
やることは、
イメージマッピングです。

必要な情報は、
2箇所以上の異なる地点から見た対象物の位置的なズレ、
時間差による対象物の位置的なズレ、です。
一点から見た遠近差情報は精度が低いのであまりあてにしません。

ドライバー(ライダー)の視線で見た前方の情報から、自身を含めた俯瞰図を脳内でイメージします。
この時に重要なのは、一旦静的な画像として処理することです。
動的情報から組み立てると必要な情報が膨れ上がるので、必ず静的な情報から処理します。
ある時点で見た前方情報を写真のような静的な画像に固定し、次の時点での画像と比較し、距離を算定します。
そしてそれを上から見た図にマッピングするのです。

マッピングができたら更に一歩進めます。
時間差を持たせた複数の俯瞰図から速度差もはじき出します。
静的なマッピングに時間差を加えて、動的な、そして未来の図まで脳内マッピングします。
そして仕上げに静的な情報から動的な情報に変換します。
前走車を抜き去るところまで変換できたら完璧です。

手軽にできる練習として、コタツの上にコップを2つ置いてマッピングしてみます。
テーブルでもいいです。

2つのコップを先行車に見立て、レース時の視点と同じくらいの低さから眺め、位置を特定できるようにします。

まずは見るポイントを変えて位置のズレを確認します。
次にコップの位置を変えてズレの差を考慮し、そこから俯瞰図(トップビュー)にマッピングします。

マッピングができるようになったら時間差を加えて速度差みたいのを脳内マッピングします。
協力者にコップを動かしてもらうとより現実的です。
見る回数が少ないほうが理想的です。
両目で見て瞬時にマッピングして瞬きして再度マッピングして終了です。
両目だとわかりにくければ、右目だけ、左目だけ、右目だけ、と交互に繰り返します。

コタツで出来たら実践に移しましょう。

ポイントは、
ストレートではなくコーナリング中から行うことです。
ストレートでこの作業を行ったのでは手遅れです。
位置的な差が大きいのでより楽に、精度高くマッピングできます。

あと、これは動的ではなく静的に処理することがポイントです。
動画を処理する脳力と、数枚の写真で判断する脳力では格段の差があります。
そしてなるべく単純な画像で判断できるようにしていきます。
最終的にカマキリ並みの脳力で対応できるようにしましょう。

これで、セナを笑った人を笑うことができるようになりました。
そして計画的に、安全に、負担なく、抜き去ることができるようになりました。
たぶん。

では。

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