二輪のレース関係者は以下のように定義すると用語の実用性が上がります。

すりっぷ【スリップ】
タイヤ接地面と地面になんとなく速度差があり、
それが当事者(ライダー)が意図して作り出した状態ではないときの呼び名。
レースの場合は前後よりもタイヤの横方向の動きに対して用いられることが多い。

ただし、「スリップ率」は世に浸透しているのでそのまま利用します。
スリップ率の定義は以下の通り

すりっぷりつ【スリップ率】
車体速度と車輪速度の差を車体速度で除したもの(スリップ率 =(車体速度-車輪速度)÷ 車体速度)

解説:
ここで用いてる車輪速度はスリップしていれば出ているであろう速度のことです。
通常の走行がスリップ率0%であり、ブレーキ時に車輪がロックしている場合が100%となります。
加速時のホイルスピンはマイナスで表され、マックスターン時はマイナス無限大%となります。※1
横方向にスリップしたときはスリップした瞬間から無限大%となります。※2
横方向のスリップ率の存在は、当時の関係者の脳裏をかすめなかったのでしょう。
ただし、現在でもこのまま使われているのだから当時の関係者を責めてはいけないものとします。

※横方向のスリップもスリップ率と呼ばれることが多いため、実社会では「適当な数値」で代用しているようです

すらいど【スライド】
タイヤ接地面と地面になんとなく速度差があり、それが当事者が意図して作り出した状態であるときの呼び名。
ドリフトもこの状態に含まれるが、当事者の精神的状態により使い分けると幸あり。

どりふと【ドリフト】
タイヤ接地面と地面になんとなく速度差があり、それが当事者が意図して作り出した状態であるときの呼び名。
特にこの状態が「純然たるレースの勝敗という目的」のために有効活用されていない場合にこう呼ばれる。
例:ドリフト走法
観客と自分へのサービスのための視覚的効果を高めた走法。主に勝てないとき、あるいは余裕で勝てそうな時に用いる。ただし独立した競技として行われる場合はこの限りではない。

てんとう【転倒】
競技車両に少なからず傷が生じ、当事者と競技車両との間に距離が生じ、競技車両と路面との速度差が生じなくなった時の状態(「転倒し続ける」は転倒とは呼ばない※2)。
転倒する場合のほとんどの事由は、収束できないバランスの崩れか、進路が立たれたとき。
5mmスリップしただけで転倒する場合もあれば、スライドし続けても転倒しない場合もある。

このように覚えましょう

さて、用語を整えたうえで、次回は以下について書いてみます。

(転倒しにくい乗り方 - 転倒しやすい乗り方) ÷ 乗り方 X100= 完走率(転ばない

では

HONDA提供の情報を見つけました。
これを見るとスライド走法はよろしくないと思いがちですが、そうとは限らない事由があります。それらも次回以降。
http://www.honda.co.jp/sportscar/enjoy/lesson4-3.html

スリップ率とグリップの関係

スリップ率とグリップの関係

※1
マックスターン時を正確に表すと、
前後方向にマイナス無限大パーセント、
横方向に無限大パーセントとなり、合計すると四つ葉のクローバーになります。

※2
筆者はスリップダウン(バイクにもツナギにも痕跡があり)後に奇跡的に元の座席(ポジション)につくことができ、停止することなくそのまま走行を続けることができたのですが転倒にはカウントしてもらえませんでした。

公式記録は予選1位、決勝3位、転倒2回(フロントタイヤがスローパンクチャ―してて転びまくりました)


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