好きで転倒しているわけではないでしょうが、
5センチ滑っただけで転倒してリタイヤになってしまう人と、
ズリズリ滑っても転倒せずに優勝してしまう人とがいるわけで・・・

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ということで勝つための乗り方として、
まず「転ばない」から。

マシンのセッティングももちろん絡んできますが今回は省きます。
便利な「セッティングが合ってなかった」は今回は使えません。

転倒しやすい乗り方と、転倒しにくい乗り方というと、
真っ先にハングオフとかリーンアウト、前乗り後乗りなどの見た目のフォーム絡みと、
荷重ポイントから見たフォーム絡みとかが浮かぶと思います。

一般に、転倒するときの発端はバランスを崩すこと、終端は崩れたバランスを立て直せないことと思ってよいと思われます。
これを一つのフォームや荷重ポイントから語りつくすのには無理があります。
前向きに幸せな思考法としては、「一連の事象の中での、その瞬間瞬間の状態が、幸か不幸のどちらかに働く」と考えるとよいと思います。
その場その場での、ライダーの状態、行動に移そうともくろんでいる何か、何かが起きても大丈夫なように備えている何か、で変わってきます。
瞬間瞬間なのでその状態や何かには、当たりはずれがあることでしょう。
10回転びそうになったら7回リカバリーできる事、これを幸せな方向へのヒット率を70%とします。
このヒット率を高めましょう。

そのためにはまず見た目のフォームによる違いと、各フォームでの荷重点による違いを考えてみましょう。

マシンのセッティングは省きますが、ライダーのフォームはある意味セッティングです。
固定的な重量バランスに加え、時間的な時差をもたらすサスペション効果を見積もります。

人体で伸び縮みするのはほっぺたとXぐらいであまり使えません。
伸び縮みではなくパンタグラフ的な動きを利用します。
今時は電車もパンタグラフではなく「くの字」となってしまっているのでここでも「くの字」で行きます。
使えるくの字パーツはかかと回り、ひざ回り、腰回り、背中回り、ひじ回り位でしょうか。
伸び切り、曲げ切りでリジット、それ以外がサスペション状態です。
くの字の状態は前から見た時にくの字に見えるフォームと、横から見た時にくの字に見えるフォームとかがあります。もちろん詳細は複雑です。
そして忘れていけないのは、それらが転倒に影響があるような重心の変化を伴うことがあるということです。
横から見てくの字な部分の重心の変化はあまり転倒に影響しません。
しかしサスペション的には大きく効果があると思います。
時間差をコントロールできることになるので積極的に利用すべきでしょう。
ただしリジットがいいかサスペション的な時間差を持たせた方が良いかは場面によりさまざまです。

前から見てのくの字は重心、サスペション的にも大きな影響があると思います。

リーンアウトを例に考えてみましょう。
前から見てバイクと上半身とでくの字です。

リーンアウトで旋回している時に前輪か後輪、あるいは両輪が滑ったり、グリップしたり、それらが繰り返されたときに転倒の発端が始まります(ということにします)。
発端が始まった時に、そのくの字の変化を見てみましょう。
とりあえずグリップしていた後輪がスライドしたとします。

大きく次の三つになると思います。
1. さらにくの字。
2. そのままのくの字。
3. 元に戻り気味のくの字(直線に近づく)。

1.
この状態はマシンとライダーが離れます。通常はしばらくしてから荷重的な爆撃が始まります。
爆撃が起こらないようにするためには事前の貯めが必要です。
フォーム的にはそのまま滑らせ続けさすためには効果的です。
ハイサイド防止には大吉。
滑っても転ばずに(ライダー的な)元の位置に戻ってくる予定の時の走法。

2.
1に比べ爆撃は短時間で小規模に行われます。
フォーム的には、新たな何かに対応するためには最適です(滑る前と同程度です)。
ハイサイド的には中吉。
何が起きても天才的なバランスで対応できるときの理想的な走法。

3.
荷重の爆撃はおこりません。
滑り出してもマシンとライダーの新密度を同程度に保つことができます。
フォーム的には、すべりに対応するためリーンウイズに近づきます。
意図的に滑りを続けるためには大吉。
失敗すると滑りが止まるのでハイサイド的には小吉
滑りそうだけど何時滑るかわからないときの走法。

実際に後輪が滑り出した時に1.2.3のどれになるかは、
脚や腰の荷重や腕の硬さなどと、
ライダーの「予定していた今後の行動」により変わります。
その結果で、何を邪魔して何が助長され何が打ち消され、元に戻るか、さよならか、です

~大略(説明がものすごく大変そうに思えてきたのでまとめてカットします)~

以上のことから
リーンウイズは比較的低速時に効果的な走法であり、
ロードレースで転倒率を少なくするための走法としては、
ハングオフしつつ、両目は地面と平行にするのが望ましい。
そして爆撃にならないように重要パーツのすべてに、
コントロールされた荷重を加えておくことです。

身長がある方は「ケビン・シュワンツ」乗りでもよいが、
身長に難がある場合は「ランディー・マモラ」乗りということになります。
平均的な方は「マイケル・ドゥーハン」乗りで、
天才的な方は「フレディ―・スペンサー」乗りで行きましょう。
そして、座高の沢山ある日本人はもちろん「ノリック乗り」。

以上「ライダーの腕前は腕で決まる」でした。

次回はより具体的な「勝つために」を書きます。

では

追記
究極的で絶対的な高次元のライディングみたいのは「リーンウィズにあり!」でしょう(ケニー・ロバーツの写真参考)。
「万全の備え」に一番近いのは「無防備」だったりする例です。
半眼参照

あちらのライダーはお遊びでダートラ出来ちゃうことがすごい。
日本でもこの土壌が必要では?

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