はいさいど【ハイサイド】

本来の意味はオートバイのリアタイヤがグリップを失い、再びグリップを復活した際にライダーがオートバイよりも高所に放り出される状態のこと。

今日では、必ずしもライダーが空を飛ばなくても、滑ろうがグリップしようがに関係なくリアタイヤに起因して大きく振られたあとに、急激に反動が起きた状態のこと。※

古くはまったりと放物線を描くように空中に放り出されていたが、今日ではスピードとサスペンションが高次元になった影響で、より牽制球的に突然まっすぐ飛んでいくことが多くなってきている。

どちらにしてもとても痛いのが特徴である。

 

ほとんどの場合、放り出されたライダーは元の場所には戻れず、ライディングを続けることができないことが多いため、暗に転倒までを含めて使われることがある。

ある意味ひとたびハイサイドしたら「派手に転倒してほしい」との期待を一身に背負うことになる。

たとえ奇跡的、あるいは卓越した技術で転倒を免れライディングを続けることができたとしても、「ハイサイド」という言葉の期待感を裏切る行為なので、ライダーが思っているほど褒められることがない。第三者はその後の悲惨な状況を期待していたからである。

さらに、「突発的な要因で起きることもあるから事前の対策は無理」とか、

「高次元なテクニックを要するのでアナタには無理」とか、

集客的なバイアスにより対処法がグレーなことも特徴である。

 

 

原因・状態について、大きく分けて次の三つの原因・状態によりハイサイドが引き起こされることが判明している。

  • スライド(スリップ)したリアタイヤがグリップを取り戻したときの、その急激なリヤサスペンションのストロークの反動のため。
  • スライド(スリップ)したリアタイヤがグリップを取り戻した時の遠心力と向心力の作用点が前後のタイヤの接地面の接線、あるいはどちらか片方のタイヤの接点が、進行報告からずれている、または円運動中の外側にあるため、バイクが急激な角加速度を伴った動きを行ったことによる反動、あるいはバイクとライダーを含めた角加速度が収集しきれないことによる反動のため
  • スライド(スリップ)したリアタイヤがスライドしたまま正しい位置?に戻ろうとするがその勢いにライダーが付いていけないため、あるいはその反動のため。

ハイサイドした後のライダーのさまは大きく分けて次の6つのアクションがあることが判明している。

  • バイクを飛び越えて空を飛ぶ
  • バイクについて行けずに落下する
  • バイクにごめんなさいする
  • いろいろあったが事なきを得る
  • 三角のりになる
  • とにかく操縦不能になる

 


 

ハイサイドの定義については、WikiにしてもHONDA(意味不明)にしてもいまいちです。
このように覚えましょう。

 

ロードレースではハイサイドの練習を積極的に練習している話を聞いたことがありません。
せいぜいハイサイドしないようにダートトラックでの練習を積むくらいでしょうか。
スキーのジャンプ競技やバイクのXゲームなどではプールなどを利用して練習しています。

waterjump
そういう環境で練習しないと、体が持たないからです。
そろそろ安全な転倒環境について考えてあげてほしいものです。

残念なことにハイサイドしないように走ればよいかというと、おそらくハイサイド一歩手前が、ことレースに置いてはベストな走りだったりします。

要するにハイサイドは避けようがないということです。
それでは同じような走り方でハイサイドしにくい乗り方やハイサイドしたときの被害が少ない乗り方について考えてみましょう。

いうまでもなく理想は「立て直す」ですが、その前に実現すべきは「スリップダウンに持ち込む」ことです。

「たまたまハイサイドとか、たまたまスリップダウン」ではなく、「どちらかというとスリップダウン」にです。

具体的にこれが実現できてこそ「立て直す」も現実味を帯びてきます。
ハイサイドするトリガーはトラクションを抜いたか、トラクションのかけすぎにより限界を超えたか、あるいは無駄に地面とタイヤに速度差を持たせたときとかがあるでしょう。

そのトリガーが起きた直後とか置き続けているときのライダーの状態は次の通りです。

  • おしり荷重でバイクと同化
  • 両足荷重で状態が置いてきぼりでおしりが浮く
  • イン側ステップ荷重でおしりと外側の足が浮く
  • アウト側ステップ荷重でおしりと内側の足が浮く
  • イン側ステップ荷重でバイクがさらにバンクする
  • アウト側ステップ荷重でバイクが起き上がる
  • ハンドル以外に接点がない
  • バイクが手元にない
  • なぜかフロントゼッケンが見える
  • お手上げ

 

参考例としてマモラ乗りを見てみましょう。

 

 

通常はリカバリーしてしまうのですが、ごめんなさいした例です。

本来であればこの状態をハイサイドと呼ぶかは疑問ですが、これもハイサイドとします。

実際には外側の大腿部で荷重しているのが解かります。

イン側のステップも踏み外しています。

なんと両足マモラ乗り状態です。

マモラ乗りは何となくイン側ステップ荷重乗りのイメージがありますね。

イン側ステップ荷重の特徴は、何か事が起きた時にイン側の脚が外れないことです。一般に特徴と思われているバイクが起きるとか、寝るとか、ライダーの脚が延びるとか、上体が外側へ放り出されるとかのことをイン側ステップ荷重からだけでは特定できません。

実際マモラは微妙にそうはなっていません。

画像ではその大腿部乗りは成功しているのですがグリップではなく空転させたままのリアタイヤのキックバックで放り出され、ごめんなさいして三角乗りしています。

で滑り出しの初期には頭の位置も、腰の浮き上がりも少ないので予定された滑り出しになります。

しかしイン側ステップも外しています。
これはすべりのスピードか、滑った量が想定外なことを表しています。

そしてたとえ「イン側ステップ荷重乗り」だったとしても実際は「大腿部荷重乗り」のパーセンテージのほうが大きかったということです。

どちらにしても、ドリフト好きなこともあり、事前に想定とか予定とか、計画しているということです。
この事態と程度を事前に想定して、そしてより適した方法を選んでいたということです。

ちょっと想定よりもすべりが大きくなってしまったからか、反応が遅れたからなのか、反応しすぎたからなのか、ちょっと残念な結果に終わってしまいましたが。

 

マモラはともかく、具体的にどうするかですね。

 

……

 

具体的なテクニックについては、長くなりそうなのでまたの機会にします。

中途半端でごめんなさい。

ポイントは荷重と対応速度と、持続時間です。
ブルノでマルケスが2回のフロントゴケを喫し、そのうち一回は転倒状態から立ち直り、再び走行を続けることができましたね。

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私も雨中ですが経験ありです。

ここで重要なのがパーシャルと、そもそもどこに荷重しているか、そして抜重です。

ハイサイド対策と同じことです。

 

ではまた。

 

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一部に”ハイサイド転倒”としてオートバイがアウト側に倒れることを指し、対義語として”ローサイド転倒”と呼ぶことがあるらしいことを最近知りました(2014年)。

しかし、一般的には「ハイサイドした(未転倒)」とか「ハイサイドによる転倒(転倒)」「スリップダウン(転倒)」とか「ビビった(未転倒)」とか「ハイサイドし、振り落とされた(落車)」などの使い方が多く、「ハイサイドしてハイサイド転倒した」とか「ハイサイドしてローサイド転倒した」とかはあまり使われていません。
そのため”ハイサイド”の対義語は”スリップダウン”ではなく”何事もなく”となります。

 

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