平衡感覚と耳栓の関係に猫の手を借りる

四輪はともかくとして、バランス感覚を求められる二輪において、
耳栓(イヤーパッド)の装着ってどうなんでしょう?

聴力への影響を考えたら、スタッフには必須アイテムです。

しかし走行中のライダーの場合、装着することで平衡感覚に影響がないのかが気になります。

 

もしも耳栓をしないほうが、
転倒に至るようなアクシデントが起きた時のリカバリー率が高いのであれば、

耳栓をしない、あるいは耳栓をしなくて済むような環境を作ることが、
ライダーの幸せにつながるのではないでしょうか。

私の感覚では耳栓すると、集中力がなくなるし、物事の反応が遅れるし、
水平感覚どころかふらふらしてしまいます。

慣れるとそんな症状は発生しなくなるといわれますが、耳の機能を放棄(無視)したからで、
前後で比較すると耳関連の機能が低下してしまうような気がしています。

とにかく転倒しそうな時のことを考慮すると、平衡感覚は少しでも良い状態を保ちたいものですよね。

 

 

と、いうことで、平衡感覚といえば体操!

 

しかし、耳栓関連の情報は出てきませんでした。

体操選手はわざわざ耳栓なんてしないですしね。

耳栓を取り扱うメーカーではメリットは紹介されていますが、デメリットは見つけれらません。

 

仕方がないので、困ったときの猫頼み、猫の手を借りました。

 

猫はご存知のように、高いところから逆さに放り投げても地面に着地できることはご存知ですね。

猫は三半規管が大変敏感かつ高機能で、空中体位反射を瞬時に行い、地面に推定に着地ができるのだそうです。

ターミナルベロシティ(終端速度)効果をうまく使える猫の場合は、
どんなに高いところからでも無傷で着地できる猫もいるようです。

ところが、これは水平や上下がわかるのではなく、
アクションが起きる前の平常時の状態からの差異に対しての補正らしく、
おしりや頭を下にした縦状態からの復帰は難しいらしいのです。

気圧変化やジャイロ効果、記憶力を利用した技と考えるとうなずける感じですね。

 

ということはライディング中の頭の角度は、重力の方向を考慮するにしても、
やはり垂直に近いほうが良いのではないでしょうか。

 

ついでに、聴力にも、時間軸のゆがみが発生することを見つけました。

視力の場合はその処理時間の都合で時間がゆっくり進んだり、逆に死にそうな時に、
走馬灯のようにクルクル進んだりするアレです。

 

専門用語でクロノスタシスというそうです。

クロノスタシスとは処理能力の限界を補うため、入力をコマ切れにしたり、
時間軸を無視したりする一連の処理のことです。

リアルタイムにすべての画像(入力)を処理するのではなく、
コマ切れにして時間内の処理数を減らすことで、
そのコマ切れの画像に対してきっちりと解析することができるのです。

それでもコマ切れの画像に対しての処理にも当然処理時間が必要です。

そのため特定の条件下では、時計の秒針がゆっくり動いたり、
ぐるぐる回ったり(するように見えたり)させることが出来ます。

また処理数を上げるための手法として、入力した情報そのものではなく
ストックしておいた画像で間に合わせる仕組みも備わっています。

そのためそこに実在しないものが存在してしまうこともあるようです。

昔はともかく現在は、クロノスタシスは視覚だけではなく、聴覚、触覚でも確認されています。

 

画像処理にしろ、音響処理にしろ、触覚にしろ処理速度という現実的な数値が必要ということです。

神経の長さや、単純に認識するだけではなく、足りないものを保管して帳尻を合わせたり、
次の処理にに進めるためにいろいろごまかしたり適当に扱ったりすることがあります。

それでもそれなりに時間や労力を消費しているということです。

決してその処理は楽勝ではない。

そんな、貴重な入力装置の一つの耳に対し、耳栓という異物を押し込んでもいいのかということです。

 

また、あまりその役割が認知されていませんが体毛とか皮膚も立派なセンサーです。

人間のヒゲに比べ猫のヒゲは「触毛」「洞毛」と呼ばれ、触覚の役割を担っています。

風の動きなど微細な動きに対しても反応し、
顔以外の例えば前脚付近のヒゲも生きるために有利な機能を担っているそうです。

肉球よりも敏感に何かを感じ取っているようです。

ということは人間の産毛も、眉毛も、耳毛もスペシャルな機能が備わっているかもしれません。

 

ついでに視覚関連も。

動いているもの、あるいは自らが動いている時に何かを見るときの眼球の動きに、

サッケードsaccadeと呼ばれる動きががあります。

移動するものを見るときに眼球をリアルに追随させることを滑動性眼球運動といい、
アナログ時計の秒針のようにカチカチと移動させることをサッケードといいます。

サッケードすることで、画像処理の完了を待つこと無く、
眼球の動きという大変効率のよい判別機能を有することができるのです。

極端な例で言うと
クラシックバレエやフィギュアスケートのターンやスピンをしている時の頭の動きです。

サッケードすることで、目が回らないとか、スピードコントロールや、回転精度や、
外部の固定した映像を鮮明に見ることが出来たりします。

滑動性眼球運動の時においても、写真で言うとコマ撮りのような機能があります。

眼球を小刻みに動かすフリッカーに対し、
こちらはカメラのシャッターをきるように映像を小刻みにしてしまうのです。

そもそも、動いているものを完全に瞬間に把握できるわけがないため、
コマ撮りすることで、補っているわけです。

レース中の余計な映像処理を減らすためのコース下見や、
周辺の映像を目に焼き付けることのメリットがこの辺からも証明できますね。

 

どのくらい小刻みにシャッターを切れるかの能力はフリッカー融合頻度と呼ばれています。

人間の場合、秒間60回位の処理能力があるようです。

映像の世界ではフレーム/秒の意味で60fpsといいます。

そして、テレビや映画では、少ない回数で処理できることに予算や技術的なメリットがあるため、
ぎりぎり連続しているように見える回数で、秒間60回ではなく半数ぐらいの処理数で表示しています。

これはその程度で人間は騙されるということです。

因みに映画の標準は24fpsです。

ところが猫の場合は、フリッカー融合頻度は秒間60回以上の処理回数を誇るため、
TVや蛍光灯などは、人間とは異なり、多分チカチカ点滅しているらしいです。

猫に蛍光灯はストレスの塊という可能性があるようです。

TVにいたっては一体何が写っているのか全然わからないかもしれないということのようです。

道理で、です。
自己鏡映像認知能力」という鏡に映った自分を認識できない理由は知能レベルの話らしくで、
残念です。

 

猫のサッケード処理能力は水平が秒間150度くらいの動きに対応できるのに対し、
垂直は250度の広さに対応できるようです。

また捕食動物の特徴からか、移動するものを見るときにサッケードで処理を行うそうです。

カマキリ的ですね。

そのため水平に関して1度や2度の動きは猫には認識できないかもしれないらしいです。

細かいスリットはその隙間を認識できてなくつながって見えるらしいです。

反面移動物体には特化していて、小動物、いわゆる食料となり得る獲物の移動速度を鑑み、
水平における秒間移動角度は25度から60度ぐらいに最適化されているようです。

猫に遊んでもらいたいときには、このへんの事情を活用します。
近づくときは秒間5度以内。

猫じゃらしは上記の移動速度の範囲内で行うと良いようです。
ゆっくり動かすときでも秒間5度以上の動きが良さそうです。

 

すべてにおいて猫が優勢ではなくて、人間のほうが優れている能力もあるようです。

人間の聴力の音源定位能力は約1度のズレを認識できるのに対し猫は5度くらいしかないそうです。

ゴルゴ13に出てくるように人間は垂直運動は苦手なので、

猫と戦う時は、上下の動きではなく水平移動を伴う戦いに持ち込むと勝機があることでしょう。

またもしかしたら忍者の分身の術が猫には成功するかもしれません。

 

以上

猫ネタでした。

 

耳栓を使うなとは言っておりません。
是非とも有効活用してください。

ちなみに、耳をテープで塞いでしまうタイプの耳栓に関しては、budumが特許を取得しているシリコンベンドに注目です。

同社の製品のダブルウォールグラスにおいて、水分などを通過させずに気圧を一定に保つための蓋として使われています。

 

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短く切り落とすと使いやすいとのこと。

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