フィジカルトレーニングやメンタルトレーニングはオフシーズンにかぎらず欠かせませんね。

各々、取り組まれていることとは思いますが、その中にカートも加えてみませんか?

よく、「上位のクラスに参戦すると、下位のクラスでは楽に走れる」というコメントを聞きますね。

これを実際に上位のクラスに参戦するのではなくカートに乗ることによって同等の効果を得ようという目論見です。

わざわざF1に乗るために何億円も用意しなくてすむのですから。

カートの特徴はというと、高い横Gと体感速度が速いということを手軽に実感できるということですね。

また、実感できる活きた情報を入手できるという利点もあります。

これらを鑑みると、心肺機能などのフィジカル面やメンタル面についての実験や検証が、カートを通して今後ますます行われていくことでしょう。

レーサーにも有効なアスリートとしての周辺情報が文献として入手しやすくなるということです。

加えて、フィジカル面ではバイシクル(自転車、ロードバイク)が効果的に利用されているので、こちらも文献は入手しやすいでしょう。

キーワードとしては、 メンタルトレーニング、フィジカルトレーニング、スポーツ心理学、心理的サポート、心理的スキル向上、などでしょうか。

grandprix-yamaha

それではいくつか文献を紹介してみます。
レーシングスピードと心肺機能の関係について:

モータースポーツ時の生体情報反応 : レーシングカート走行による基礎的検討
http://dspace.lib.kanazawa-u.ac.jp/dspace/bitstream/2297/22583/1/TE-PR-YAMAKOSHI-T-154.pdf

 

深部体温とパフォーマンスの関係について:

高温熱ストレス環境下におけるレーシングドライバー深部体温の連続計測と解析
http://dspace.lib.kanazawa-u.ac.jp/dspace/bitstream/2297/27776/1/TE-PR-YAMAKOSHI-T-269.pdf

 

計測装置の実装について:

イヤホン組込型深部体温連続計測装置の開発と安全支援を目指したGTドライバーへの応用
http://dspace.lib.kanazawa-u.ac.jp/dspace/bitstream/2297/28489/1/TE-PR-YAMAKOSHI-T-494.pdf

 

炭酸水の体温調節について:

炭酸水による口腔への刺激が深部・末梢体温に及ぼす作用―Sham-feeding (偽飲) による口腔内刺激を用いた評価―
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jsnfs/67/1/67_19/_pdf

 

これはスポーツ心理学界のマウンテンバイクに関しての論文ですが……

https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjspopsy/38/2/38_2011-077/_article/references/-char/ja/

https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjspopsy/38/2/38_2011-077/_pdf

 


 

これらを都合よく解釈して要約するとこんな感じです。
体を鍛えるという意味で心肺機能を鍛えるわけですが、心肺機能の計測指標は「血圧の正常値に戻る速さ」というリアルタイムに計測できるものではないため、代替的に心拍数を利用しようということです。

計測方法はともかく、
その心拍数は緊張度や緊迫度よりも相対速度、体感速度、そして生命の危険度により比例しているということです。

単純に気持ちの問題ではなく深層心理的な、生命維持的な部分で心拍数がコントロールされているということ。

そして心拍数自体を下げることは、そう簡単ではなく、地道に体幹を鍛えろと説いていることです。

そして、心拍数の上昇時にはやはり、パフォーマンスの低下が見られるということです。

ここでライダーは、カートに乗ることにより、何に恐怖するかを認識することができるようになります。
単独で走行するのと比べ、競い合っている時の異常な心拍数の上昇や、脳力の低下、などを繰り返し確認することができます。
そして、その中のいくつかは認識するにとどまらず、数値の低下や、恐怖心の低下など、有効に働くことでしょう。

またレーサーの深部体温の計測から、ヘルメットやレーシングウェア着用下では、体温上昇し、また90%以上の高湿度となり発汗は体温調節の役を果たさず、深部体温上昇でパフォーマンスの低下の可能性があるということを説いています。

これで、モトクロスでは常用の生理用品を、ヘルメット内や、その他発汗部に貼り付けることによりパフォーマンス的にもメリットがあることが証明されました。

炭酸水については、
通常の水と炭酸水では、長期的にみると、体温を下げることには、さほど差がないのですが、
口に含んで吐き出すだけの時には、炭酸水のほうが手足(末端)の体温を下げることに効果があると結論づけています。
水分補給ではなく、体温低下のためには、うがいでも効果があることが証明されました。
特に脱水症状の時とかの水分補給は体力を使うのとph的なショックとかいろいろデメリットがあるので、うがいと飲用を併用すると効果的ですね。

ということで
メンタル面でカートを利用して鍛えあげましょう。
フィジカル面はバイシクルで。

心理的スキルの向上もメンタルトレーニングの一部です。

以上、

カートに乗ろう(メンタルトレーニング)

でした。

 

カートのテクニック面はまた改めて。

 

 

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