タイミングの説明として多用されているのに、
肝心のタイミングがあやふやなまま使われている、
荷重と加重と抜重という用語について説明してみます。

 

荷重と加重と抜重のタイミングと屈伸抜重と伸身抜重

荷重と加重と抜重の特徴は2台の体重計を利用して試すとわかりやすいと思います。
(同様にシーソーと天秤でもその特徴を確認できます。)

体重計の上でうさぎ跳びをしてみたとします。
この時のそれぞれの状態を荷重、加重、抜重という用語を使って表してみます。
使用する用語は、体重計と、ライダーと、荷重と、荷重配分と、加重と、抜重、伸身、伸身抜重、屈伸抜重、屈伸、屈伸加重、伸身加重、加重変化、跳ねる、蹴る、ジャンプ、リジッド、足、脚、着地、目盛、値、体重、重量、質量、慣性、重力、エネルギー、位置エネルギー、反力、加速度、効率、慣性モーメント、重量モーメント、プラス、マイナス、ゼロ、比、合計、バネ上、バネ下、体重、許容範囲、許容誤差、自由意思、無視、、所要時間、周辺状況、ポリシー、癖、個人差、個人情報です。

まず、それぞれの体重計の上に片足ずつ乗せ、ぴょんぴょん跳ねてみます。
最初はしゃがんだ状態からスタートです。
跳ねる前の体重計の値が重量、2台の値の比が荷重配分となります。
単純に体重計の値に注目すると次のようになります。
跳ねるときに体重計を蹴って、体重計の値がプラスに転じている時が加重、実際に足が体重計から離れ値がゼロのときが抜重、再び体重計に着地して値がプラスに転じている時が加重です。

白黒はっきりしているのが上記の状態です。
蹴っている時の状態を「伸身加重」、
足が離れている時をその抜重手段から「伸身抜重」と呼びます。
この場合の着地時の加重は無視されがちで、「許容誤差」とでも呼びましょう。
無視しない場合の着地時の呼び名は「屈伸加重」と呼びます。
この「伸身加重」と「屈伸加重」は、わざわざ区別するまでもないので、通常共に「加重」と呼ばれています。

白黒はっきりしていないのは次の状態です。
より高くジャンプしようと体重計をより強く蹴るときのことを考えてみましょう。
自力だけで蹴る場合はともかく、
反動をつけて蹴ると、さらに強く蹴ることができます。
(反動をつけて蹴るときの状態はまた改めて説明します。)

この強く蹴るときには(実は強く蹴るときだけに限りませんが)、強さの量が一定ではなく最初に強く蹴ったり、最後に強く蹴ったりすることができます。
最初に強く蹴った場合は、体が伸びきる前に体重計から足を離してしまうことも可能になります。
離さないまでも、その時の体重計の値はゼロからプラスまで様々になりえます。
ということは、体重計を蹴り足が離れるまでの時間内で「伸身加重」から加重ゼロの区間を経て「伸身抜重」に変化していることになります。
同様に着地の際も足の力加減で様々です。
いきなりリジッドで着地することから始まり、完全に屈伸するまで一切体重計に質量を乗せないこともありえます。
一般的には「屈伸抜重」から加重ゼロ区間を経て「屈伸加重」に転じます。

そして、うさぎ跳びを極低速のスローモーションで行った場合は、
体重計の値の動きは「許容誤差」とされ、「加重変化」はないものとみなされます。
しかし、スローモーションの程度を変化させると「許容誤差」から「加重変化」へとシフトしていきます。
「許容誤差」の範囲や定義は、解説者や著者の都合に寄る、目的に合わせた「自由意思」となります。

次に、
立った状態(立位)位からスタートしてみます。
立った状態からしゃがみ、蓄えたエネルギーを蹴る力に流用します。
立っている時の位置エネルギーを蹴る力に転嫁させるわけです。
自身の重量以上に強く蹴ることができるようになります。
この時のしゃがんでいる状態を「屈伸抜重」と呼びます。
しかし通常、蹴る方向に転じるために、しゃがみ込む途中から「屈伸加重」に転じます。
この時の脚への力加減で蹴る力、ジャンプ力などが変化し、それぞれの力加減の効率について理解を深めることができるでしょう。

しゃがんだまま立った時と同様に強く蹴りたい時に、位置エネルギーが足りない場合、すなわちこれ以上しゃがめない場合などには、位置エネルギー確保のために、必要なエネルギーに合わせて、一度伸身します。
この時の伸身すら、屈伸から始める時もあります。
そして、伸身時や屈伸時の、力加減や周辺状況により、効率が変わります。
力加減や個人情報の違いにより必要な伸身量が変わってしまい、特定はできないということです。

そしてもちろん、すべてのアクションに「所要時間」が存在しています。
今回紹介したアクションの内、特定のアクションをタイミングとして利用するときには、
そこに至るまでの「所要時間」を見込むか、最初のアクションから説明することになります。

ところが、先に述べたように、最初のアクションには個人差があります。

さてさて、説明に困りますね。
簡単には説明できません。

かくして、不明瞭なライディングの手引の元、タイミングが合わず「下手くそ続出」、「転倒続出」!※

ここでは、正しく伝わらないことや、タイミングが正しくつかめないということを「良し」としましょう。
あなたがライダーなら、正しく理解し、正しくコントロールさえできればよいでしょう。
あなたがトレーナーなら、じっくりと説明……、あるいはいい加減なことを言わないことです。

というわけで、今回ちゃんと説明しました。
(具体例は本サイト内で折に触れ説明している(いく)と思います。)
これで今後は加重・抜重のタイミングはバッチリですね。

これであなたもバックフリップ!

「ナイトロ・サーカス ライブ」は、FMX(フリースタイルモトクロス)、BMX(自転車)、スケートボード等を使ったスピード感溢れるワイルドなスタントショーです。

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最後に荷重の説明ですね。
荷重と加重は、聴く側の理解力で結果が異なってしまうのが実情でしょう。
なので、なるべく、加重を多用するようにすると、正しく伝わる確率が高くなるのではないでしょうか。
荷重については、荷重配分のことを略して使われていると認識したほうがよいでしょう。

荷重そのものは、重力、慣性力など静的な力と、外部からの力を加えたもの、
対して加重は、自力でコントロールするもの、とするとよいでしょう。

例えば以下のマルケスの図で言えば、
「加重配分は8対1の割合でイン側荷重で外足荷重なんてありえない」
そして
「この状態で本当に外足加重した場合、多分さらにイン側荷重に推移するか、ただのマシンホールディングにとどまり、加えた加重が荷重変化には影響しない」。
本当に加重して、本当にアウト側に荷重配分が移動したとしたら、それは「別の荷重配分をアウト側に移す行為」と前後して行っていると思われることや、肝心の荷重配分を正しく表せるとは思えません。

重心と荷重配分の関係

誰がなんといっても内足荷重、ただし内足加重とは限らないの図  重心と荷重配分の関係 (重心位置等は適当で正確ではありません)

それでは これらの用語を使って往年のライダーのライディングの一部を紹介してみましょうか(真偽はともかく)。

美しいハングオンといえば必ず筆頭に名前が挙がる、エディー・ローソン、ウェイン・レイニーのバンキング時の動作です。

ブレーキング時に、伸身により位置エネルギーを確保し、膝を開き腰を移動することで左右の荷重配分をイン側にシフトしておきます。
そしてターンインのポイントで、イン側ステップの屈伸抜重をトリガーとしてイン側のハンドルへの屈伸抜重を行います。
この時のイン側への倒し込みの原動力は左右の荷重配分の差分であり、イン側ステップの加重、荷重とは限りません。
マシンのバンキングはマシンに任せ、バンク角速度の収束も主にバイクの自律ステアに任せます。
イン側の脚の荷重配分の受け持ちの回復は、イン側ステップの屈伸抜重の終焉にシンクロさせますが、バンク角速度の終焉とタイミングが合わない時には2段倒し込み、あるいはフルバンク時の振られとなって表れます。

対して豪快系の代表格ケビン・シュワンツやノリック・阿部は次のようになります。
ブレーキング時に、伸身により位置エネルギーを確保し、膝を開き腰を移動することで左右の荷重配分をイン側にシフトしておきます。
そしてターンインのポイントで、イン側ステップの伸身加重をトリガーとしたバイクの寝かし込みを行い、イン側ステップの荷重プラス、イン側ステップへの加重の増減と、イン側のハンドルへの伸身加重、あるいは伸身抜重でバンク角速度をコントロールします。
このときのイン側ステップへの伸身加重行為自体で背筋が伸び、その反力で上体がマシンとはシンクロせず、リーンアウト気味に見えるときがあるのが特徴です。

こんな感じです。
ただし何をやっているのか理解しないで使うと、無意味だったり逆効果だったりすることは同じです。

では彼らのライディングを説明してみてください。

マルク・マルケスの場合は各々の動作がスムーズすぎるので、はためにはわかりにくく、
ランディ・マモラはとてもわかりやすいと思います。
マイク・ドゥーハンの左右の違いを、いろいろな背景を含めて予想してみてください。
またフレディ・スペンサーはケニー・ロバーツたちより、胴体の屈伸、伸身が絶妙なのが特徴です。

では。


本サイトでも結構無視してタイミングを語ってますが、よろしくご配慮ください。
加えて同様の過去記事もご参照のほどよろしくお願いします。

荷重と抜重再び(非効率極まりないイン側ステップの踏み込み)

荷重ではなく抜重で考える

基本の基:キース・コード的>抜重

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