宮城光の 目にも留まらぬ格好良さ

宮城光の 目にも留まらぬ格好良さ

オートバイの特徴は、なんといっても「コーナリングの格好良さ」と言っても良いと思います。

HRCとマルケスが記録的な「格好の悪い失言」を繰り返している中、

そんな「格好の良いコーナリング」の私のベストショットといえば、実に「宮城光」なんです。

 

TT-F3

それは1980年代のTT-F3の、それも特定の一時期だけ。

ホンダワークスの宮城光ではなく、モリワキエンジニアリング在籍の頃の宮城光のことです。

実際には接戦を繰り広げていたので宮城選手だけではなく、皆同様に速かったかも知れませんが印象的には宮城選手なんです。

その宮城光のどこが格好良かったかというと、もちろんルックスではありません。

一言でその特徴をいうと次のような感じです(印象です)。

「誰よりも素早くコーナリングする」

「目にも留まらぬ格好良さ」

 

突っ込み重視

具体的にいうと、他のライダーと同時にブレーキングを開始し、他のライダーがまだブレーキング中にもかかわらず彼だけブレーキをリリースしてしまい、目にも留まらぬスピードでバンキングして、同じく目にも留まらぬスピードでコーナーをクリアしていくのです。

ここで言う他のライダーとは、その時に争っていたライダーだけではなく、現在至るまでのどのライダーと比較してもそう言い切れる様な勢いがありました。

関西人の「突っ込みでは誰にも負けない」という、地域をあげての信条の極みです。

(同じモリワキの八代俊二選手やヨシムラの辻本聡選手達も同様の勢いの良さがありましたね。)

 

 

これが、期間限定なのが残念です。

本人自らにしても一次的で、そしてその後、同様のライダーが現れてこないことのキーワードは「リスキー」に尽きると思います。

 

それは、ブレーキングを確実に行い、しっかりとフロントにトラクションをかけ、慎重にバンキングし、コーナリングスピードよりも立ち上がりスピードを重視する、のとは一線を隔てるものでした。

これは、スピードは十分に速く、マシンもこの上なく良い状態にセッティングされ、そして必ず結果を出さなければイケない、という状況からは生まれない攻撃的なアプローチなのでしょう。

これが当時のモリワキにだけ、あるいは当時のそのカテゴリーの置かれていた状況だけに成立する出来事だったのかもしれません。

マシンにアドバンテージがない時特有の走りなのかもしれません。

実際、同じ宮城選手のホンダワークス以降の破竹の勢いと言われた走りにしても、当時の他の著名なライダー、塩盛選手、町井選手などにもそのようなキレは見られることはありませんでした。

2stではもともと、この走りには適していないのでしょう。※

皆、しっかりとブレーキンをして、まったりとバンキングしています。

 

 

MotoGPが4stになってからも、今だに、皆もたもたしていることに変わりがありません。

 

そんなわけで、

(他人が作ったマシンを組み立てるだけとか、黙って乗るだけの)準備万端なチームより、少数精鋭の勢いのあるチーム、ライダーの走りに期待!。

 

 

 

八代俊二

ライダーだった頃の八代俊二

 

 

私にとって宮城光は、その格好いい走りを行なっていた数少ないライダーなのでした。

 

目にも止まらなかった頃の宮城光

目にも止まらなかった頃の宮城光

 

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因みにその走り、2stですが試してみました(1990年代)。

 

2stだとその走りを真似すると、フロントに全然トラクションがかからず、スピードも落ちなくて、

「曲がらない、止まらない」

という結果になります。

当時のマシン(TT-F3)の置かれた条件がよっぽどその走法にあっていたのでしょう。

 

2stでは、フロントはフラフラで結構怖いうえに、よっぽどその気にならないと成功しないので実用になりませんでした。

特に倒しこみは、フロントに頼れないのでリアタイヤ主体の倒しこみになります。

そもそもブレーキング中なのでタイミングが難しく、簡単には素早いバンキングにはなってくれません。

それでも、これが強みになるコーナー(場面)はいくらでもあることでしょう。

 

この練習に、筑波のダンロップが新コーナーになった時に、(たまたまでしょうが)後ろについて付き合ってくれたライダーがいます。

若井伸之選手です。

当然、その直後に行われた全日本では若井選手が優勝でした。

(私はそのころジュニア…)

 

 

 

 

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