ライディングフォームとタイミング

ライディングフォームとタイミング

アクシスローテーションとニュートラルスタンス

たとえば、つま先立ちではなく、土踏まずでステップに足を載せていると、往々にしてすべての動作がもたもたしだしたりします。
これはクイックなアクションが即転倒に結びつくレインコンディションにおいては、転倒のリスクの軽減に若干なりとも貢献する、賢いライディングの選択肢の一つといえるでしょう。

これらは、おばあちゃんの知恵ではなく、体系立てて理解しておくことが必要です。
以前の投稿記事でアクシスローテーションとかニュートラルスタンスとかの用語を紹介しました。
この用語はどちらも、Wikiには登録されていないし、たとえ知っていたとしてもそのまま使える代物ではありませんでした。
ここであらためて、紹介します。

アクシスローテーション

アクシスローテーションは、たとえば野球のボールを投げた時の状態を表すための用語の一つです。

ボールの状態は、固定された基点、通常は地面から観測した状態で次のように表せます。

  • スピード
  • 方向
  • 回転数
  • アクシスローテーション
  • チルトローテーション

アクシスローテーションは回転する向きを上から見た時の角度のことです。
タイヤのように転がっているときは0度、鉄砲の弾丸のように回転しながら進むときは90度です。

チルトローテーションは回転する向きを前後から見た時の角度でタイヤが転がっているときを0度として、傾きの角度を表します。
野球の変化球はこのアクセスローテーションと、チルトローテーションと回転数の組み合わせのたまものです。
野球ではなく、ボーリングのほうが、よりその特性について体系的にまとめられています。

 

これがバイクに何の役に立つかというと、
ひとつは、ボーリングにおいては(たぶん野球でも)、床と、ボール回転やその方向の状態により、その軌跡がグラフ化されています。
これはバイクにおけるリアタイヤのドリフト(スライド)に通じるものがあります。
ファクトリーは、こんなような図を見ながら、リアタイヤの回転数やベストの車勢(バイクの向き)等を決めているのだなあと、妄想することができます。
もうひとつは、ジャイロ効果に関して、その理解を深めるのに役に立ちます。
慣性とモーメントですね。
バイクの場合は、野球における空気抵抗やボーリングにおける路面抵抗よりも、更に大きな外部からの力が加わります。
外部との滑り具合は、野球はスリップしまくりで、ボーリングはドリフトぐらいで、バイクはほとんどグリップ状態です。

このジャイロ効果がおもしろいのは、その回転している方向とは、別の方向にモーメントが発生することです。
そしてそれが時間差を伴っているように見受けられることです。

そもそもジャイロ効果というのは、「慣性を邪魔すると発生するモーメント」といえます。
必ずしも回転しなくても、邪魔をする行為は、結果的に回転しているのと同じような状態を作るからです。
そういう観点からはジャイロ効果はタイヤだけではなく、ライダーの動き、バイクの挙動からも発生しているといえます。

例えその発生した力が微々たるものであっても、より前向きな方向に使うことが望ましいといえるでしょう。
少なくても、前向きか後ろ向きかも知らずにぶんぶん勢いよくアクションするよりはましです。

何のことはない、ピッチングとローリングのことじゃないか、とお思いですよね。
まあ似たようなものですが、ボールの場合はそのピッチとローが回転しまくって、滑りまくっているわけです。
今風だと思いませんか?

更に同じような事象でも違うスポーツではそれの活用の仕方が違うわけでして。
ヨーイングにも応用できるはずです。
絶対フィギュアスケートの回転技は何らかの参考になるはず!

 

そして一番の理由は、こちらの方が時間差を伴うことが理解しやすいということです。

アクションの結果が、時間も方向も直観的ではない時もあるということを、理解できます。

 

ニュートラルスタンス

スタンスという用語は、ほとんどのスポーツで使われまくっていることでしょう。
この分野で情報が入手しやすいのは今話題のテニスがよいです。

テニスの場合は、ニュートラルスタンスに対してオープンスタンスといいます。
ニュートラルといってもスクエアスタンスのことで基本スタンスってことでしょうか?
四角というよりは平行の意味に近そうだったりするのでパラレルスタンスじゃあないのか?
なぜ15なのだとか、まあいろいろ意味不明なのがテニスということで…
因みにテニスではニュートラルスタンスが前脚を軸とした打ち方になり、後ろ脚を軸にするのがオープンスタンスだそうです。

なぜテニスかというと、サーブはアプローチを含めたアクションとして、そのあとは状況に応じて様々な態勢から、その時々のベストなアクションを行う、ということを競う競技でレースに似ていると思われるからです。

そしてそのスタンスの考え方がそのままオートバイのライディングポジションやライディングスタイルにも応用できると思うからです。
たとえばハングオンするときに、「イン側めがけてダイブする」ようなライディングをする時に、腕や腰の角度によるアクションのスムーズさや、ステップの位置と腰の位置の相関での反応スピードのコントロールや、慣性を回転(ヨー)に変換させる腰の角度とかの、参考になるかもしれません。
因みにテニスにおけるニュートラルスタンスは打球時に前足を軸とすることがなぜか特徴で、初心者にもとっつきやすい反面、結果的には、守備範囲の広い後ろ脚を軸とするオープンスタンスの習得が遅れるという弊害があったりするそうです。
そしてそんな超初歩なことではなく、より実践的な、より科学的な解明も十分なされています。
テニス関連のサイトではこの単純なスタンスの意味だけではなく、実戦でのスタンスや、もっと詳細にスタンス(立ち位置)や足の開きや、膝の曲げ具合から、体の向きなど、すべてのパーツに関して、よりパワーロスの無い打ち方や、クイックな動作に結びつくようなスタンスとか、その他多方面にわたって解説がされております。
ぜひ一度。

ライディングフォームとタイミング

ということで、普段何気なく、ステップに乗せている足の角度一つで、タイミングが変わる、タイミングを変えることができるということです。

たとえば、レインコンディションの時につま先立ちではなく、土踏まずでステップに足を載せていると、鷹揚にしてすべての動作がもたもたしだしたりします。

普段はマルケス張りのあなたでも、ロッシ並みのおっとりがステップ一つで可能になります。

逆なあなたは、着座位置を前にして、内側の脚を開き気味にするだけで、バンク角速度が速くなったりします。※

リアブレーキを踏みながらよりも、リアブレーキペダルに触らない方がバンク角速度は速くなったりします。

上記を試してその通りにならなかったとしても、
自分なりに、タイミング(時間)に比例する動作やポジションがあるはずです。
一旦それを会得したら、路面状況やセッティングに合わせて、使わけることができます。
やっておいて損はありません。

では

 

ライディングフォームとタイミング

でした

※前腕が邪魔をしなければですが…

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