マルケスの憂鬱(チームのふがいなさ)

マルケスの憂鬱(チームのふがいなさ)

だれが悪者

歴史的な年にケチをつけてしまったことはロッシにとって大失態ですが、マルケスだって憂鬱です。

 

実際のところ、マルケスとロッシが一番の被害者でしょう。

お互いファイターです。

だから、二人は速いのであって、
悪いのは、それをライダーの尊厳と関係ないところで処理できなかった彼ら以外の関係者です。

 

 

ことスポーツでもやもやして寝れない時の原因は、たいていその運営体制(ルール)が犯人といえると思います。

 

プロフェッショナルライダーはジェントルマンであってほしいがジェントルな必要はありません。※1
同じようにスポーツマンシップにのっとってはほしいがルールにのっとってさえいれば必要十分です。

GPライダーに対しての教育プログラムなどは、ニス日本GPやミスユニバースのように用意されているわけでもなさそうなので、ライダーとして恵まれた環境で育った彼らに、必要十分なモラルなり常識が備わっていると思うのは望み過ぎだと思います

それを補うのが、レギュレーションなり、チームなり、彼らの技を楽しむ観客たちであったりします。

ひとたび不祥事が起きた場合には、彼らの技と将来を妨げないように十分に配慮してサポートしてあげることが、彼らにとって必要不可欠でもあるわけです。

そしてそれは、世間をもやもやさせている第17戦マレーシアGPのロッシとマルケスのファイトについても同様でしょう。

本来ならばこれはもやもやする場面ではなく、この機会にまた一つ彼らにとっての明るい未来が開かれるという場面にするべきところだったはずですが…

 

ライダーの憂鬱

さて、一つの不祥事に対する、両者のチームのコメントがあります。※2

比較すると明らかですが、片方は両者を公平にジャッジや客観視している、あるいはしようとしているのに対し、片方は一方的な見解といえるでしょう。

さらに、敵の失態や、運営のぬるさをここぞとばかり責めるという了見の狭さ。

これはチャンピオンチームの発言としてふさわしくないと思いました。

チームの仕事は「この件の問題点を正しく理解し、今後の健全性と発展につなげることだ」だからです。

 

 

本人の言葉を借りて言うと(翻訳ですが)、私は「スポーツに対する自分の立場というものをもっと理解する必要がある」私の発言は「このスポーツの価値そのものを貶めるものだ。」といえます。

 

チームは、ライダーの走りに悪影響を及ぼす走り以外の要素を排除してあげることは、マシンセットアップと同様に成績と広告効果(チームの印象)を残すために必要なことでしょう。
そして、不要な要素を排除することとともに、ライダーの走り方自体もコントロール下に置く必要があります。
必要があるというより、チームの名を汚さないように、監視し、コントロールしているはずです。

その監視なりコントロールが、今回正しく行えているのでしょうかという疑問です。

このことに関して、少し気になるのが、チーム内に「ライダーのパパ」がいることです。

パパがいる時点で一つの疑問が浮き彫りになります。
このチームでは、ライダーを教育(コーチング)をしていないのではないか?、あるいはできやしないのではないか?ということです。

「パパ」が我が子を厳しく育てるのか、障害物をなぎ倒すタイプなのかは、個人差があることなのでどちらでもよいのですが、その「パパ」がチーム内で幅を利かせていているのはどういう状態の時でしょうか?

ライダーに限らず、功をなしたスポーツマンは、身内を自身のチームには在籍させない傾向にあるように思います。(そして志半ばのパパはつきっきりの傾向にある)
それは事態を正しく評価できないばかりか、当の本人の成長にも悪影響を及ぼしかねないからです。

それが、沢山のレジェンドたちがいる中で、十分な知見なりデータがあるうえで、この体制なわけです。
パパが必要だったりすること、あるいはその存在を容認しているということは、チームの健全性が危ぶまれる状態とみられても仕方がないといえるのではないでしょうか

アットホームな必要はないでしょう。

 

ライダーにとって悲劇なのはそういったチームでは、正当な評価や指摘すら世間に受け入られず、自身のサポートにとって頼りないものにしかならない時があることです。

通常なら何の問題もないコメントが、親の感情に左右された、あるいは親の目を気にした一方的な視野の狭い攻撃としてみられてしまいかねないということです(私のように)。

 

憂鬱

そういう意味で、今のマルケスは、救われません。

チームのイメージは自業自得としても、ライダーのイメージまで足を引きられているようなものですから。

 

 

人のふり見て我がふり直せ

ということで、チームのため、ライダーのため、業界?のため、
何か不祥事が起きたら相手の責任を追及することばかりに奔走するのではなく、明日の未来を考えましょう。

何より肝心のレースの面白さを損なわせないようにすることが重要です(もちろんライダーを守ることもです)。

 

チームの役割

自身のチームのライダーを正しく評価し、コントロールできていないということは、他のチームのライダーに対する評価も、危ういものといえるでしょう。
「色メガネどころか偏光サングラス、偏ったフィルターどころか足元さえ見えていない」といわれかねません。

自陣の非を認めることの危険性は存在するにせよ、自陣のライダーをチームの責務として、正しく叱責したうえで、相手チームの非を認めさせる方がはるかに説得力がある上に、一般受けも良いし、ライダーも育つことでしょう。

チーム内での罰則などがあると世間受けはさらに良くなります。

 

運営側の役割

スカラーシップなど資本を投入したエリートが育成されるのは良いことです。

ペドロサのような品行方正なライダーが増えていくことでしょう。

しかしその枠に収まりきらない大物がこれからも出てきます。

そういった、目を離せない大物に対しての体制も必要です。
ドルナは興行的には素晴らしい功績を残すことでしょうが、反面多数のライダーがその即時性で世に失態を暴露することになるでしょう。

今や瞬間的に世界中に知れ渡ってしまうので、ワンクッション置くことの重要性は以前よりも高くなるでしょう。

 

ライダーの役割

プライドもおありでしょうが、走行時の判断は短絡的になりがちです。

自分の判断を信じない方がよい時もあります。

憤懣やるかたない時には、スタッフと相談し、暴挙に走らないような仕組みを日ごろから、自分から作るとよいと思います。

そして冷静に戻れるような儀式なり、呪文なりを用意しておくとよいでしょう。

たとえば「おまえのかーちゃんで~べそ」とか。

 

以上

マルケスの憂鬱(チームのふがいなさ)※3

でした。

 

マルケスの憂鬱(チームのふがいなさ)

マルケスは笑顔がよく似合う。 一体誰が奪ったのでしょう?

 

 


 

※1

 

※2

全文引用させていただきました

  • モビスタ―・ヤマハ代表のリン・ジャービスの見解

    モビスター・ヤマハの代表として、ジャービスがアクシデントを振り返り、FIMスチュワードに控訴したことを説明。

    ヤマハのモーターレーシング・マネージングダイレクター、リン・ジャースは、第17戦マレーシアGPの決勝レースで発生したバレンティーノ・ロッシとマルク・マルケスの接触に関して、FIMスチュワードの決定を受け、ミディアスクラムを行い、アクシデントと控訴を説明した。

    ロッシのペナルティに対する対応は?
    今日起きたこと、トラックでのアクシデントは、バレンティーノ・ロッシとマルク・マルケスとの間で激しい競争の2レースがもたらした結果でした。フィリップアイランドのレースは、マルクがレースをコントロールしようと試み、チャンピオンシップの結果に影響を与えようとしたことを、先日バレンティーノが告発したことが関係しています。バレンティーノがメディアに発言したことに対するマルクのリベンジを今日観ました。

    その一方で、もし今日のレースを詳細に分析、マルケスの各行動を検証すれば、規則違反の具体的な行動は何もありませんが、より大きな視点から見なければいけないと思います。マルクのレーススタイルの動機と方法、そしてその試みは、バレンティーノを最大限に妨害していることは明白です。最終的にバレンティーノの欲求不満を爆発させ、マルケスをトラックの外に行かせる誤った行為をしました。その後、不運にもマルクが旋回することを決断して、バレンティーノの脚に接触。その結果、アクシデントが発生して、マルクが転倒しました。

    他のライダーが転倒するアクシデントがとても悲しいことです。バレンティーノは、規則ではない行為があったレースに出くわしました。これが結果であり、ペナルティを科せられた理由です。

    3ポイントのペナルティが科せられ、既に与えられたペナルティを加算して、合計4ポイントとなることから、バレンシアでは最後尾のスターティンググリッドからスタートすることを強いられます。チームとしての我々の仕事は、我々のライダーの関心を守ることです。バレンティーノの行為は、MotoGPのレースで観たい行為ではないことを否定できません。同時に非常に厳しいペナルティだと感じます。彼は他のライダーたちに問題を引き起こすライダーではないことから、チームとして、レースディレクションの決定をFIMに控訴しました。FIMは彼から事情を聴き、レースディレクション、マルク・マルケス、ホンダからも事情を聴き、約45分後、拒否という控訴の結果をもらいました。

    当初の3ポイントが継続されます。控訴の手続きとして、もし、レースディレクションの決定に不服があれば、FIMスチュワードに控訴できます。もし、FIMスチュワードが控訴を拒否し、最初の決定を承認すれば、これ以上の控訴はありません。これが最終であり、クローズされました。

    ヘリコプターの映像から、マルケスがバレンティーノの脚に接触したことが確認できます。バレンティーノは、フッチペグから足が外れ、蹴りを入れていないと説明しました。この意見に同意しますか?
    観ただけでなく、バレンティーノが説明してくれました。映像が後押ししてくれると思います。蹴りとは、通常激しく前に出す動きです。この場合、足が後ろに行きました。根本的に、脚に接触したことで、足がフットペグから外れました。157キロのRC213Vに蹴りを入れることは大変頭脳的だとは思いません。

    バレンティーノのアクションは正当化されると考えますか?
    彼のアクションを擁護しているのではありません。これはペナルティを科せられた理由です。競技規則内の行為ではないことが判定されました。

  • ホンダ・レーシング (HRC) 副社長兼レプソル・ホンダチーム代表中本修平氏の見解
    彼らが観客を喜ばせるような
    高速域でのバトルができるのは
    お互いを尊重した上で走っているからだ。
    残念ながら日曜日のロッシにはマルケスに
    対するこうした敬意が無かった。
    ロッシはこのスポーツに対する自分の
    立場というものをもっと理解する必要がある。
    彼の今回の戦いは、このスポーツの価値そのものを
    貶めるものだ。
    それは我々にとって受け入れがたいものだ。
    またFIMの裁定に関して言えば
    2011年のルマンでシモンチェリがペドロサを転倒させた時は
    即時にライドスルーペナルティを受けた。
    今回はそうならなかった。
    ロッシは3ポイントのペナルティを
    受けたけど、ライドスルーを受けて
    チャンピオンシップポイントを大きく失うことは無かった。
    この判断の違いはどこから来るのか。
    我々はFIMの決定を尊重するけども、その決定は
    常に一貫性を持っていないとならないと思う。
    今回のケースについて、シモンチェリとロッシを
    比較した場合、明らかに不公平だ。

     

     

※3
本投稿は誰かを批判しているのではなく、前向きに進むための投稿です。
ライダーやスタッフ向けの投稿なので、すべては明日への教材とさせていただいています。
批判的に感じたとしても明るい未来のためとご了承ください。


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