青木宣篤 in フォレスト榛名

青木宣篤 in フォレスト榛名

 

青木宣篤選手のブログで募集していた【青木ダートレッスン】を見学してきました。

あいにく受講者が参加できなくなったとのことで本人のみの自己練習という形になりました。
そこで本人の走りの見学と、練習内容のキーポイントと施設のオーナーの柴田さんにお話を伺ってきました。

以下レポートです。

青木ダートレッスン

レッスンが実施された場合は『ロードに生きるダートテクニック』の指導をしてもらえるかもしれないとの触れ込みではありましたが、本日は本人の自己練習なので、素人向けの練習ではなくGPライダーが行うダートでの練習でした。
練習風景の動画をご覧ください。

ダート路面に古タイヤを置いてコースに見立て、右回り、左回りを交互に行っています。

この映像は練習始めの時の映像で、後半はさらに研ぎ澄まされているというのは秘密です。

今回の練習は、通常のダートラ初心者走法のように無駄に派手な走法ではなく、
見た目に地味な基礎練習なので、動画を見てもいまいち何をやっているかがわかりにくいことでしょう。

 

 

一見同じように見えるダートコースでの走行練習でも、練習しているポイントがわからないと、練習しているレベルが高いのか低いのかが全然わかりません。
そこで、失礼を承知で上から目線でしつこく聞いて、内容をまとめてみました。

練習目的はフロントタイヤのスライドコントロール。

ストレートエンドでのブレーキングからコーナリングのクリップ付近の前後までのスライドコントロールとアクセンルコントロールが主体。
ストレートエンドでフルブレーキしてまずフロントをスライド、あるいはスリップ率がゼロじゃない状態にさせた上でバイクを倒し込みクリップ付近までそのスライド状態を維持しようという目論見です。

特徴的なのが、
前提としてリヤブレーキを一切使わないことが挙げられます。
使わない上に、イン側の足をだらりと垂らす、最近はやりのポジションもとりません。

きっかけとしてリアブレーキを使った方が手っ取り早いのでは?と提案してみたところ、もうその次元ではないのでしょう、簡単だからと即刻却下されました。

そこで、さらに細かいアクションについてもお伺いしました。
だいたい次のような手順です。

ライディングの概要

  • ストレートで加速して、ストレートエンドでフロントブレーキのみでフルブレーキします。
    フルブレーキの程度はフロントタイヤにスリップ率が発生している程度で、転ばないで走れる可能な限り高いスリップ率が発生する程度のことです。
    補足:こういう場面でフルブレーキという用語を当たり前に使い、違和感も感じないことと思いますが、フルとはどのくらいかを定義する事が大切です。
  • できる限りフルブレーキのままバイクを寝かしこんでいきます。
    倒し込みのきっかけは特にありません。
  • 倒し込みはステップ荷重のみで行います。
    荷重の割合はイン側80%、アウト側20%くらい。
    シート荷重は行わないのかと確認したところ、ダートでは路面からの突き上げなどの外乱で大きく上半身のバランスが崩れるためとのことです。
    なんと(オン)ロードでも倒し込み時にシートへのに意識的な荷重やきっかけとかはしていないとのこと、
    これは多分フルブレーキの度合いが半端なく、全体重が腕にかかっているからなのでしょう。
  • 特にステアリング操舵や押さえ込みなどはしない
    倒し込みにハンドル操作は使わないのかと重ねて聞いてみましたが特に何もしていないとのことです。
    (路面が平坦でないダートコースなのでこの場合なんらかのダンパー的操作か保持操作は行われていることでしょう)
  • フロントブレーキのリリースのタイミングは、フルバンク付近まで可能な限りフルブレーキを維持させたい
    フルブレーキと言っているぐらいなので、アクセルコントロールは、ブレーキのリリース後のようです。

以上

さて、この練習ですが、非常にピンポイントな練習です。
この方法は次元が高く、本人も10回に一度くらいしか望んだ動きにならないと仰っておりました。
ということは、彼のロードコースでのライディングにこの練習が必要だということなのでしょう。

想像するに
ロードレースタイヤではストレートエンドでのフルブレーキング時にはほとんどスリップさせていないだろうということと、トラクションを高めればまだまだ限界が高まってしまうタイヤ(この場合フロントタイヤ)の事を考慮すると、練習しておくべきことはブレークポイント付近とブレークポイントを超えたときの挙動に対する、傾向と対策なのではないでしょうか?と妄想します。

じゃあ俺たち素人はどうすれば良いのか?というのは、
【青木ダートレッスン】に参加すれば、レベルに合わせた『ロードに生きるダートテクニック』の指導をしてもらえるかもしれません。

青木宣篤 in フォレスト榛名2

フロントフォークをフルボトムさせたまま曲がります。

青木宣篤 in フォレスト榛名

フォレスト榛名について

施設概要はホームページをご覧ください。フォレスト榛名
ホームページをご覧いただければお分かりの通り、オフロード主体の施設です。
共同経営者の三浦さんがオフロード系で、今回お話を伺いました柴田さんがロード系のご担当とのことです。
柴田さんは40過ぎてからロードレースを始めた熱い方で、施設や今後の抱負なども熱く語っていただいたのですが、
ここではロードに限っての情報を紹介させていただきます。

フォレスト榛名は青木選手のブログでは初めて知ったのですが公開してまだ一年4ヶ月くらいの施設です。
施設的に整っていないため、プレオープンという位置付けなので、逆に利用者側のニーズに合わせてもらえたりする利点がありそうです。
現状は常に営業しているのではなく、利用者があるときにオープンさせるという形態で、トイレ以外何もないと思った方が良いでしょう。
コンビニはすぐ近くにあります。

ダートの練習ができる場所は入り口左のスペースです。
現在はレンタルバイクは用意できていないようなので、バイクも借りて練習したい場合はバイクを複数台所有している青木ダートスクールが唯一の選択肢となります。
今日は輸出仕様のスズキ(本人用)と別に3台の100ccがありました。
バイクを所有している場合は、1台あたり1日2千円で走りたい放題だそうです。

基本貸切がメインのようなので飛び込みで走れるかは確約できないそうです。

事前に電話で相談なり予約なりする形ですね。。

 

トランポに積んであるバイクをオフ車に載せ替えて遊びに行ってみる事をお勧めします。

もともとオフ車がある方は都合が合えばツーリングがてら寄ってみてはどうでしょうか。

とにかく8の字書いて損はない。

他の施設のように、「うまそうな人」がいないので、好きなだけ恥ずかしいことができます。

 

フォレスト榛名


以上までがレポートでして、

思っていた通り次元が高すぎて、真似しにくいので、当サイト既出かもしれませんか簡単バージョンを付け加えておきます。

リヤブレーキを使わない一般的なフロントスライドの練習

青木選手の練習手順に少し「楽」を挟みます

  • ストレートで加速して、ストレートエンドでフロントブレーキのみでフルブレーキします。
    仮にこの状態のフロントフォークのボトム量はフルボトムとします。
  • フルブレーキのままバイクを寝かしこんでいきます。
  • 少し(適度に?)寝かしこんだところで本格的な倒し込みのきっかけとしてブレーキを少量リリースします。
    リリースした分だけコーナリングというか回頭させます。
  • リリースと回頭量をバランスさせ、結果的にフルボトムを維持します。
  • 荷重の割合は自由です(ブレーキング量次第)
  • ステアリング操舵はしなくて、押さえ込みはする
    路面が平坦でないダートコースなのでこの場合なんらかのダンパー的操作か保持操作は必要でしょう。
    ステップや、腰などでのバンキングはフロントの逃げとタイムロスがあるので、ステアリングは意識的に出来るだけステアリング周りを倒しこむ感覚になれると吉
  • フロントブレーキのリリースのタイミングは、フルバンク付近まで、で間違ってもクリッピングポイントでは遅すぎる。
    ブレーキコントロールに関係なく、可能な限りアクセルはパーシャルかオンに出来ると吉。

以上

バリエーションは山ほどあるので、やりたいことと、やっていることを正しく認識して、何をすればよいか見極めると良いでしょう。

 

リヤブレーキを使わないフロントスライド練習の前にやると良い練習

四角く曲がる練習のノーリヤブレーキ版です。
これを先に練習した方が良い理由は、バンキングを素早く行えるようになるからです。
通常のフロントブレーキのみターンは、気がつくとバンキングがやたら遅くなっていることがあるからです。

やり方はリヤブレーキも使う「四角く曲がる」を練習したのちにリヤブレーキを使うのをやめるだけです。
実際には全然別のアクションが必要で、フロントをステアリングする必要があります。
リアブレーキを使わない場合は、フロントを曲げることでバンキングさせるので、一種のエアーターンのような捻りを入れると感じがつかめます。
感じとしては、慣性を残してコーナリングを始めてしまい、そのお釣りでフロントを滑らせます。
フロントを滑らせたそのあとに慣性がフロントにかかってきますが、そのままだと転倒必須なので、如何に素早くリアに慣性をかけられるかがポイントです。フロントへの慣性とリアへの慣性を別に行えるようにするとやりやすいです。
具体的には背中の伸び縮みで慣性のズレを生じさせます。
慣性のコントロールができるようになったころに、改めてチャレンジできることがあります。
慣性でフロントを旋回方向に押し出すモーメントを感じ取れると「四角く曲がる」が本当できるようになります。

四角く曲がるはやってみる価値ありです。
大事なポイントは広い場所ではなく3メートル四方ぐらいで、真横を向いた後の脱出が命な事です。

以上

神出鬼没な青木宣篤選手の秘密練習をレポート

青木宣篤 in フォレスト榛名 2016/4/26

でした。

青木選手には突然お邪魔して不躾な質問を多々したのですが、懇切丁寧にお答えいただき大変感謝しております。

合わせて、阿部光雄氏や青木治親選手からのオートレースからロードレースにフィードバックできるテクニックみたいのはあるのですか?との問いに、「ない」と断言されつつ、青山周平選手の走法を解説などもしていただいたのですが、

関係「ない」ので・・・

 


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