またまたダルマ走法

転んでも起き上がるマルケスのダルマ走法

またまた、マルケスがマレーシアGPでフロントスリップからスリップダウンしないで転倒せずに立ち直る技を披露しました。

この技、あまり左回りでは披露されないような気がします。

マルケスは左回りが得意と言われています。にもかかわらず、左コーナーではなく右コーナーで披露されることが多いのはなぜでしょうか?

この辺を解析すると、得意不得意、得手不得手、好き嫌い、体格上の違い、路面状況の違いなどによるライディングの特徴をつかむことができそうです。

そろそろ、ペドロサと中上に、レインコンデションでも安定したポジションをキープしてもらいたいですし。

右回り左回りの得手不得手

得意なコーナーと不得意なコーナでのライディングの相違点

まずはマルケス車のニーグリップパッドを見てください。

HRCで「RC213Vワークス ニーグリップパッド」として販売されているあれです。

意外とカットがいい加減!

 

RC213Vワークス ニーグリップパッド RC213Vワークス ニーグリップパッド

意外と、綺麗にカットするのって難しいんですよね。

ではなく、

微妙に形状が違いますね。

これは加工精度の問題ではなく、ライディング(ライディングフォーム)の違いによって形状が異なっているわけです。

そもそもカットしている理由は、コーナリング中の外脚の邪魔にならないように邪魔なところをカットしていると思われます(未確認)。

とりあえず、このことから左右のライディングに違いがあるという根拠にします。

そもそもギアシフトやリアブレーキなどの操作があるので、左右でフォームが変わってしまうのは自然なことですが、それはさておきマルケスは左回りが得意、という風評にすがり、左右でライディングが違うということにします。

その目的は、例えば左右均等に乗れてしまっているライダーは、必ずマルケスの得意な方のライディングと同じかというとそうとは限らないと思います。

であれば、今まで安易に個性で済まされていたライディングを見直すきっかけにすることができるのではないでしょうかということです。

相違点

得意なコーナーと不得意なコーナーとの違いは単純に技術的に上手い下手など、タイム的に早い遅いもそうですが、それらの結果精神的に苦手意識を持ってしまうことも含まれます。

 

ライダーがはっきりと意識している場合もあれば、意識していないけど苦手、というのも含まれます。

その苦手感の結果「イケイケ感」にも多少なりとも影響してくると思います。

で、そのイケイケ感はライディングにどう影響してくるかというと例えば「マシンを自在にコントロールしている」ような感じになるとします。なったとします。

対して苦手意識は「マシンをうまくコントロールできていない」ような感じになったとします。

その結果はライダーとマシンとのイニシアチブに現れます。

イケイケの時はマシンをコントロール下に置きます。それは言い換えるとマシンを操作するとも言えると思います。それはいわゆる先行する感じになると言えます。

この状態と、その反対の状態とは大げさにいうと、ミック・ドゥーハンのライディングのような感じだと言えると思います。

ライダーが先行してバイクを引き込むか、先行するバイクにライダーが合わせていくかの違いです。

で、その結果左回りのドゥーハンはダルマノリができるライディングという結論。

スリップダウンし始めでフロントタイヤが切れ込むか、外側を向き程よいアンダーになるかの違いになって現れると思います。

マシンのセッティング的にはクイックではなくスムーズ(穏やか)な方が良さそうなのですが、これも得意であればクイックを望み、不得意な場合はスムーズになってしまうという傾向もあったりします。(不得意というかタイミングを正確にコントロールできていない場合はクイックなセッティングにはしないから)

 

調子の良かった頃のノリック乗りも同様だと思います。

マルケスでブレイクしたのはドルナのおかげ、カメラの数だと思うのですが・・・

 

そして、ちょうど良いライディングをすれば誰でも実現可能と思うのです。

この状態でのスリップは単なるブレーキング中と考えると良いと思います。

うまくいけば2016年のもてぎの、マルケスのスリップダウンしているのですが停止するまでマシンに乗ったまま、というのも実現できることでしょう。

いうまでもありませんが、これはサーキットでよりジムカーナの方が現実味があります。

 

前後スリップすると…

今回のマレーシアではほっとけば転倒する感じでしたが、そもそも昔と違うのはリアタイヤの電子制御。

マルケス車で、フロントのスリップ率が高いことを検知した場合のリアタイヤのスライド率を調整すれば、そのつもりになればこのまっすぐなラインどりでの走行も可能になるということです。

何と言ってもホンダのセッティング能力というか豊富な情報量かコンピュータの賜物なのは間違い無いでしょう。

 

気になるのはこの状態での減速度! もしも直立ブレーキングと同等にできれば、立派なツールになります。

パッシングしたい時にこのセッティングに切り替わるパッシングボタンを押して、それに合わせたライディングをするとパッシングできるようなツールです。(人間魚雷とも)

 

 

この前後スライドを100%人力でやっていたのがGP250の宇川とかカダローラだとかの時代。

そんな中でも原田とかストーナーとかの達人は逆に切れ込むようなライディングをしていたと思います。

 

あの当時に、宮城さんとかの何が大変で何が実は大したことがないかがわかっている方々が解説していたら大騒ぎしていたと思うので残念です。

では。

 

※この記事では、まるで不得意だから転倒しないで走れるような書き方していますが、そうではなくちょうど良いマシンのバンク角というのが存在して、マルケスの場合はたまたま右コーナーの方がそれに近かったというだけのことです。
低次元な状態での実現は、得意な方の旋回でないとその領域まで近づけないと思います。

 

茂木の時のマルケス車のニーグリップパッド

ちなみに雨用は逆にコーナーで滑らないようにしているようです。(2017もてぎ)

 

 

 

 

 

 


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