「マルケスばりのバランス感覚」を身に着けよう

2016年ロードレース世界選手権MotoGP アルゼンチンGPのQ2のマルク・マルケスの転倒シーン3

「マルケスばりのバランス感覚」を身に着けよう

マルケスが並み外れたバランス能力の持ち主だったとして。

褒めたたえてもしょうがないので、明日のマルケスを作るためにはどうしたらいいかを考えましょう?

 

マルケスをほめたくない一番の理由は、マルケス並みになるのは特殊な環境が必要ですが、ロレンソ並みには、だれにでもチャンスがあると思っているからです。

 

マルク・マルケスは本当にバランス感覚がずば抜けているのか?

これを「違う」と言い切ると石が飛んできます。

私見では、安定してニュートラルなライディングを行うマルケスに対し、最適なマシンセッティングを行った結果『思ったところに曲がっていくマシンに仕上がっている』からだと思います。
実際に起きていることは、決勝に向けてのスタッフのマシンセッティング能力が並外れていることの表れだということです。

決勝時のマルケスは「たまたまずば抜けたマシンに乗っている」。そして決勝前のマルケスはずば抜けたマシンに仕上げる「情報」を提供しているだけといえると思います。
私見はさておき

とりあえず、質問を変えて
同じくらいのバランス感覚を持っていれば転倒しないのか?
バランス感覚力に転倒率は比例しているのか?

ってなると、これに加えて、

「バランスコントロール感覚が必要だ」
となります。

ではバランスコントロール感覚はずば抜けているのか?
ずば抜け加減と転倒率は比例しているのか?

となると、
「反射神経もずば抜けているぞ」

とか、
「経験が」
とか
「才能が」
とか。
これらは、すべてあるに越したことがなく、
ずば抜けていればさらに良いので否定はしないのですが、
下手をすると、すべて「マルケスの恵まれた環境のおかげ」って結論付けになってしまうことが心配です。
それよりも、
「実は、マルケスは何もしていない」
ここからスタートすると明るい未来が見えてきます。

 

ライダーはいない方がよい?

ライダーは、常に貢献しているとは限りません。

いないほうがましな時

実際に転倒しかかって、ライダーが振り落とされた後に、立ち直ってしまうシーンをよく見ます。

すべてがそうだとは限らないにしても、実際にいない方がましな時があるということです。

いた方がましな時

それは補助的なアシストをおこなった時 といえると思います

いないとまずい時

先行して、あるいは追随して何らかのコントロールをしないと転倒してしまうときです。

いるから

そもそも原因を自ら作り出している時もありますね。

 

上記の状態を、実際に転倒したとき(転倒しなかった時も考慮して)の件数の割合としてみた時、とりあず、それぞれがそれなりの割合で分布すると思います。

このうち、一つでも改善できそうな状態があったとしたら、それを実践することは転倒率減少に大きく貢献できるということです。
ということで実践してみましょう

バランス感覚が邪魔?

最近はバランスボールというものがあり、バランス感覚は皆さんかなりの域に達していることと思われます。
ただ注意点としては、バランスボールは、バランス感覚が鋭敏になり、コントロールする力も備えることは確かですが、バイクで必要なバランス能力に悪影響があるのかないのかということです。

バランスコントロールの方向が逆方向の場合もありので、盲信せずに必要なら逆パターンの練習も行いましょう。

 

マシンセッティングの見直し

本題です。

一応、今回は、マシンの特性を見直し、ライダーが何もしなくても良い状態に持っていくことを目標にしてみます。

正しくあるべきと思われる事柄に対して「現状はそうではない」という場面を排除していくとよいと思います。

例えば「絞ったハンドル」!

これの悪い点を挙げてみましょう。

まず、後ろ乗りになります。

それはポジション的にも、コントロールの主体性的にもです。

ハンドルで暴れたマシンを抑えることに対して不利だといえるからです。

さらに転倒の要因となるような、不自然だったり不本意なモーメントがかかってしまったりしそうです。

で対局にあるのがマルケスのハンドル!。

「マルケス乗り」はこのほとんど一直線なハンドルの幅に起因しているといってもいい!、としてみます。

ライディングは通常前乗りといわれるようになります。

コントロールがしやすいので、自然とハンドル多用になるからです。

コントロールするにも押さえつけるのにも重心がハンドル寄りのほうが効率もよくなります。

体格的にポジションが前なだけで、コントロール的には後ろ乗りにもできます。それは更に前に座ることです。

逆にその体制で無理やり後ろに乗ってしまったら、それこそ前乗りというべきです。

(結果的に見た目は前乗りだとしても、後ろ乗りの主体であるお尻を重心に近づける、それも出来ればより前よりにすることで後ろ乗りの効率が上がります。)

 

ハンドルの広げ角だけではなく、上下の位置もポジション含め操作性に影響してきます。

これらを考慮して座る位置はこのハンドルでのベストなポジションにあわせましょう。

最近はタンクはガソリンタンクそのものではなくダミーなので簡単に変更できますよね。

 

ハンドルの広げ角は、一般的にはオフロードやダートラが手本となるのですが、そうではなく、転びそうになった時の挙動を重視するとより現実的なセッティングになります。

たとえば転びそうになった時に、ニュートラルかあるいはアンダー(外側を向く方向)に自然となるようにセットすると、文鎮とか言われなくなります。

見た目もそうですが加えて、転びそうになった時にグリップを強く握ったりしますが、一文字ハンドルは肘が上がり、ハの字は腋が閉まり、下がります。

例えばマルケスは前腕が水平になったりしますが、単純にここだけ見てもだめで、それで効果を発揮する上体がキモだったりします。

 

 

そしてシートの前後の角度!

通常のライディングでもそうですが、このシート角はアクションの初動スピードに影響があります。

通常のライディングでは対して影響が少ないとしても、転びそうなときの無意識下におこなあれるナチュラルな初動には大きな差となって表れるでしょう。

この転倒しそうになった時の「無意識の行動」にはたとえば首の角度だけで大きな差になると思います。

視線から肩の角度から足のひらき方まで全て影響してくることでしょう。

それらは、必ずしもニュートラルな状態がベストとは限らず、極端に偏ることのほうが効果が高い場合もあるでしょう。

この辺の領域になるともはや経験値ですね。

 

話はそれがちですが、シートの座面は現在はフラットなのが多いと思うのですが、ここをコーナリング中のライダーの角度に合わせると(前から見て3角形)、お尻を無駄にずらす必要がなくなり、クイックな動作が可能になります。

マシンの角度の把握に対しても、ライダーの上体の角度もイン側を向くこともでき、ハングオンの手順も大きく変えることができます。いいことづくめなのですが。。。

 

 

結果的にマシンセッティングは最初にマシンありきではなく、最初にライダーありきとなりますね。

ライダーの重心にあわせてトータルセッティングを合わせられるようなデータの用意が必要です。

 

一番よさそうなポジション。

この点でも一番参考になるのが、転倒するまで攻めているマルケスだといえるでしょう。

 

結局のところ、一番ニュートラルだったり、無駄なモーメントが発生しないようなポジション取りというかライディングをしているように見えます。

 

完璧なマシンに仕上げて、ライディングフォームをマルケスの完コピにすると、反射神経が劣っていてもマルケスのように「神」と呼ばれるようになるかもしれません。

 

けっして「まねのできないライディング」ではなくて、

さっさと真似をして取り入れるべきライディングです。

怪我をしないのが一番!

 

 

以上

「マルケスばりのバランス感覚」を身に着けよう は正しい位置にニュートラルに乗り、それに合わせて正しくマシンセッティングおこなうことで実現するのでは? でした。

では

 

 

 

ライディングとは関係ありませんが、

ステップって棒ではなく板のほうがいいと思うのです…

私ごとですが一番の後遺症はステップに乗せていた足で、中足骨の1番と2番の間くらいのイタミが20年たっても消えません。

転倒で痛めたのではなく、コーナリング中ステップの先で支えた振動とか荷重だけでなったと思います。

バイク版のエコノミークラス症候群のようなものですね。

 

 

 

 

 

 

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