競うか譲るかの境目 ~可夢偉のオーバーテイク 回答編 その4

ストレートエンドでのオーバーテイクは、「するしない」の判断に様子見の余地はありません。
どちらかはっきりと計画的に行われます。
仕掛ける側は判断に時間的余裕がありますが、抜かれる側は猶予がなく、競うか譲るかの判断はそれこそ一瞬で決めることになります。
どちらも迷いがあったら即クラッシュでしょう。
昔はもっとスリリングだったかもしれませんが、近年は制動力が高いためブレーキングの時間がとても短く、面白味がなくなってます(特にF1)。
で、前回の、
行列に並んだ場合、割り込みはご法度です。
ところが、合流ではきれいに譲り合います。
これはマナーというよりリスク回避です。
です。
競い合いに持ち込むよりは、譲り合いに持ち込むほうが勝率も安全性も高くなると思いませんか?
前走者からみて、
「頑張れば防げそう」な時は競い合いになります。
チキンレースですね。
「やられた!」・「譲ったほうがよさそう」なときは譲ります。
もちろん譲る時には「簡単には譲らないぞ」的なポーズをとりますが。※1
抜けそうで抜けないときにとりあえず鼻先だけ見せておく!
抜かれる側は、当たり前のように、いつも以上に頑張ってしまいます。
これではお互いのリスクの削り合いとなります。
それも、無駄に。
見てる分にはもっともらしいのですが・・・。
モータースポーツはクリーンであるべきです。(私見)
リスキーなのは、怪我とか出費とかを伴わないスポーツでやってほしいです。
と、いうことで行くときはズバッと行きます。
無駄にあおらない。
ズバッと行くためには計画と実践、さらにチャンスを活用します。
回答ですが、
立ち上がりの状態から考えましょう。
立ち上がりでぴったりつく。
これ正解っぽいですがやめましょう。
理由はチャンスがなくなるからです。
これで抜ければまあいいんですが。
実際よく見る光景の割にそれほど抜けてないと思います。
ぴったりついた場合はスペック通りの戦いになります。
これは先ほどの、チキンレースの始まりです。
これがなぜダメかというと、
スリップストリームもチャンスも使えないからです。
抜くためのスリップストリームは、相手より速く走るために使います。
くっついていたら加速できません。
チャンスとは、
相手が人の子だからです。
そのムラを利用するのです。
相手は自分のクローンです。
どうでしょう、100点満点のコーナリングばかりではないでしょう。
自分がうまくいった時と、相手がうまくいかなかった時を利用すればより安全です。
せっかく相手がうまくいかなくてもくっついていたらそれに合わせるしかありません。
だからくっついていたらダメなんです。
では、どのくらい距離を開けたらよいか?
は、
スリップを使うときにはその最適なポイントで最適な位置にいられるように、
スリップを使えないならストレートエンドまでに抜けてるように。
それぞれなので自分で見つけます(みつけてください)。
ところで、
このままでは車間を開けただけなので、さらに抜きにくくなってますよね。
(回答になってない)
前走車と同じ「理想のライン」ではだめなことはお解りですよね。
「理想のライン」を通っている前走車を「そうじゃないライン」で抜く!
なんだかなあ、ですが。
立ち上がりでその状態?にするためには、その前のアクションが重要です、立ち上がりはその結果です。
説明は多分ながくなるので、 ※2
次回に・・・
ヒントは、貯金がある(つくる)ということです。
※1
視覚的な要素が含まれるので正攻法のほかにいろいろな手があるでしょう。
生理的な要素も。
機会がありましたら紹介します。
※2
実際は「ああやって、こうやる」で終わりなんですが、説明すると長くなってしまいます(すいません)。
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