基本の基:キース・コード的>抜重

プロになるためには、勝つためのテクニックはもちろん手に入れる。
加えて生き残るテクニックも手に入れておく必要がある。(職人)

何かアクションを起こすときのモーメントは、
プラスではなくマイナスでもコントロールできるようにしておきます。
例えば、ターンインのアクションはステップへの荷重ではなく、
抜重でアクションできるようにすることです。

利点は次のとおりです。

・疲れない
・硬直しない
・可動域が比較的広い
・対象の慣性と逆相である

あまり大した利点ではないと感じますか?

それでは上記の結果次の利点が加わるとどうでしょう?
・想定外の事態が発生した時に半自動的にリカバリが行われる

レーシングライダーは与えられた環境で最大限ポテンシャルを発揮させ、マージンも削り取ります。
それは、それらの限界を超えてしまい、危険な状態に陥ることと表裏一体な競技ともいえるでしょう。

そこで同じ危険な状態になった時への対策として先のマイナスのモーメントでアクションを起こすという選択肢が上がってきます。

ただし反論も上がってくるでしょう。
例えば、「コーナリング中は外足荷重をしておくとスライドしても転倒しない」。
それが事実だと思うのであれば、そうすればよいだけです。
マイナスが間違いと思うのであれば、躊躇なくプラスのモーメントでアクションを行えばよいでしょう。

ただし、キース・コード的には、
プロダクトは、「安全を考慮してアクションはマイナスのモーメントで行う」で、
サブプロダクトは「コーナリング中は外足の荷重(プラスのモーメント)のほうが安全なのではないか?」。
そして最終的な結論は「この場面ではプラスで行う」となります。

この場合、プロダクトに議論の余地はありません。
例えば「コーナリング中はプラスが正解」だとしてもそれは、
「ただしコーナリング中はプラスが正解」とプロダクトから派生したサブプロダクトとして帰結します。
結果的に100%の事柄が例外だとしてもプロダクトは絶対です。
プロダクトは自分にとってのプロダクトなので自分に当てはまらないプロダクトも意見も聞く必要もありません。

何故そうするかというと、単純に時間の短縮です。
議論をしたいのではなく、結果を求めたいのなら「そうしろ」ってことです。

話を戻すと、レーシング中に起きる想定外のアクションは、
ライダーが起こしたアクションが、限界を超えたり、間違いだったりした場合が多いと思います。
いわゆる、アクションをやり過ぎです。
そのやり過ぎへ対応は、加えたアクションの量を減らすか、やめるか、引き返すかの3択になると思います。

この対応をするにあたり、想定外だと感じた時のライダー自身の状態・反応は「硬直」ではないでしょうか?
この「硬直」はどちらかと言うと、プラスのアクションを起こす時と似たような状態です。
硬直することで更にプラスのアクションに働くことが考えられるからです。

そこで、自身の明示的なアクションをマイナスで行えば、想定外の自体に陥った事を検知した、その瞬間にリカバリーが始まるという利点が期待できます。
そうでなくても、被害やロスタイムを最小限に抑えることが可能となる、可能性を秘めています。
もちろん、驚くと脱力するというライダー向けの方は本記事は180度逆に置き換えるとよいでしょう。

それでは
このプロダクトに基づき、
ハングオンのターンインについて説明をしてみましょう =>続く

※肝心の抜重に関しては別記事を作成しました。荷重と加重と抜重のタイミングと屈伸抜重と伸身抜重 キースコード的:抜重 #2

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