蹴り倒す

さて、動画を拝借して、ロッシがマルケスを蹴って転ばすという高等テクニックをまねしてみましょう。

問題の場面

 

 

フィクションです。

最初にお断りしておきますが、これは画像を借りたフィクションです。
実際の画像の本人たちの意思や意図とは関係がありませんことをお断りしておきます。

すべてが、妄想です。

 

ロッシの大まかな動き

ロッシはマルケスを追い越し、けん制気味にラインを膨らませ、相手をにらみつけます。

ラインはふさぎますが、アウト側によける余地があることと、相手が減速したことを確認します。

相手の減速を確認し、目的を果たしたので加速態勢に入ります。

加速体勢に入ったところ足に「何か」が絡みつき足がステップから外れます。

しばらく走り落ち着いたところで何が起きたか振り返ります。

 

マルケスの大まかな動き

ちょっとやりすぎたかな? と思いペースを落としました。

そこにロッシが追いついてきて、ラインを微妙にふさぎ、ついでににらまれました。

ラインをふさがれたのでハンドルを外側に切り、ふらついたので、加速してみました。

そして、転ぶついでに、ロッシのバイクにしなだれかかってみました。

 

なぜマルケスが悪者か

まずマルケスの運転が下手なことが挙げられます。

もっとうまくやれたものを・・・

 

ラインをふさがれたときに、行うアクションは、たいてい減速か、ハンドルをイン側に切ることです。

間違ってもハンドルを外側には切りません、また加速も通常は行いません。

さらに、危険を感じた時には、通常はハングオンからリーンウィズやリーンアウトに持ち込みます。

体が外側に逃げて、その分バイクが内側に来るように感じになります。

ところがマルケスはマシンは外側に向けてはいるのですがライダーはそのまま、逆に、体をイン側に入れています。

これは全くの素人でない限り、お地蔵さんになったか、ぶつけることを意図したかのどちらかです。

そしてご丁寧に届かない分、加速しています。

 

そしてロッシのバイクに接触する前に、マシンが外向き過ぎなのと、体がイン側過ぎるので、ロッシがいなかったら転ばなかったとも言えないような状態になってしまっています。

おまけに微妙に加速しているのでラインをふさがれたから転倒したとも言えません。

 

 

蹴り倒し方

倒れる気満々

さてそのようにして、せっかく近寄ってきてくれたマルケスを映像の通りに蹴り倒してみましょう。

まず、普通に足を出しただけではもちろん転んでくれません。

まずこの場合は馬並みではなく、牛並みの横蹴りが必要です。

そしてマルケスマシンのボディを実際に蹴りつけてもいけません。

ボディを蹴りつけた場合、マシンは起き上がってしまいます。

もしもそれで転ぶ場合は起き上がった後、反動で倒れていきます。

ただし通常はセルフステアが働き、元に戻ってしまいます。

それでも転ぶ場合はライダーが転ぶ気満々の時です。

次に、マシンを起き上がらないように転ばすためには、蹴り上げるのではなく、近寄ってくるマシンをホールドします。

そうして、倒れる気満々のマシンのホールドを解除すると倒れてくれます。

倒れる気がない時は、逆に、その足のおかげで転ばずに元に戻ることができます。

 

 

それでも倒す

上記のように相手が倒れたい気満々な場合は良いのですがそうでない場合は大変です。

ボディを蹴っても、自力で倒せるかどうかはわかりません。

もしも倒したいのなら、そんなばくちな箇所ではいけません。

それではどこを蹴る?

ハンドルを蹴ることも可能ですね。

ただし今回の場合では不可能です、後ろ側にけったのではハイサイド気味な転倒になります。

もしもやりたいときは、一度後方に下がり、ハンドルを前方に蹴り上げます。

昔はともかく現在はブレーキレバープロテクターが付いているのでブレーキレバーを狙ってけることも至難の技です。

もう一つはハンドルではなくフロントフェンダーのあたりをチョンと蹴ることです。

その代わり、少しでも的を外すとミンチです。

 

そんなことより、リアをアウト側にスライドさせると、もっと簡単に相手は倒れてくれそうだし、自分も安全そうですね。

牛並みの横蹴り力がないのであればこちらを選択しましょう。

そしてこれは、誰が見ても悪意がバレバレなので、実行は控えましょう。

 

神業

かくして、ロッシは、簡単なハイサイド系の転倒に持ち込むのではなく、

半分倒れ掛かっている、マルケスの腕のあたりを蹴倒すという神業を行いました。

もちろんフルフェイスをかぶってあの程度振り返ってもマルケスの動きも必要な個所も何も見えません。

見えたとしたらセナ並みの神の目の持ち主です。

あるいは、マルケスならアウト側から寄りかかってくるということを知っていたのでしょう。

そしてすべての事柄が、転倒に向かって突き進んだので、大成功をおさめたのでした。

 

 

現実は?

ロッシは本当に蹴倒したのでしょうか?

 

前後のアクションの是非はともかく、

あの場面で蹴り倒したという判断、あるいは蹴り倒されたという主張にはかなりの無理があると思います。

 

 

 

わざわざ降格させなくてもグリッド後方な時だって沢山あるので、普通に予選させてあげてほしいです。

今、誰が一番強いかをみたいのですから。

 

 

 

ということで、ロッシのまねというか、ああいうシチュエーションで蹴り倒そうとはゆめゆめ思わないことです。

 

 
因みに、ロッシは、運転がうまいので、マルケスの執ようなラインが残さない押し出しや、完全に意図的な接触にも転倒することはありませんでした。

マルケスは、やり慣れていても、やられ慣れていなかったのでしょう。
身を守りたい方はこちらを参考に → 攻撃が最大の防御
 

 

 

 

続きを書きました 真相が定かでない時の裁定について

 

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以上

蹴り倒す RR>ファイト

でした。

 

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