二輪、四輪ともリアステアという状態・感覚があります。
実際には以下のように様々な状態を指していると思われます。
・リアを軸に旋回している時
・慣性が何かしている時
・実はフロントが何かしている時
・ドライバー(ライダー)がその気になっている時
・ドライバーが騙されている時
・路面とかの外部要因の時
・本当にリアがステアしている時※1

どちらにしてもこの状態のときは、リアがライントレースの主役でしょう。

走行時にはこのリアステアと、フロントステア、その他の状態、を適時使い分けていると思います。

ライントレースの主役がリアの場合は、ドライバーが旋回の始まりのポイントを通り過ぎてから旋回が始まるようなイメージになると思います。
ドライバーの位置的にも視界的にも、フロントステア時と比べポイントが違うことになります。

フロントステア、リアステアで、視線(どこを見るか)を変えたほうがラインをトレースしやすくなると思います。
実際に視線を変える練習をしていると「適切なポイント」と、「自分は何を見たがっているか」が見えてくると思います。
その「見たがる自分」は、他のすべての場面でも同じく優先すべき重要なポイントになると思います。
見たいものがコース固有の特徴のほか、自分の弱点、不安要素などの場合もあるでしょう。
これらをもとに、自分に見合った視界を作り上げるとよいでしょう。

さて、
フロントステアとリアステアの特徴の一つに、
フロントステアでの旋回時はフロントが気になりリアは気にならずドライバーはラインの内側にいる感じとなり、リアステアはフロントは気にならず、リアが後ろにいるような感じでライン上にいる感じになります。

重量配分とか耐久性とか別の要素はさておき、感覚的な面と実際の安全性ではリアステアのほうに歩があると思います。

しかし、どちらが(芸術的に)速いかと言えばリアステアには疑問符が付きます。
慣性的な感覚ではフロントステアは慣性に逆らって曲がるのと、リアステアは慣性を利用して曲がるようなイメージの違いがあります。
慣性に逆らって曲がる時はその慣性の打消し度は100%ですが、慣性を利用して曲がる時には100%使い切れない場合があります。
無駄な横スライドなど、打ち消した分を旋回に利用しないこともできるからです。
リアステアではタイムロスしている場合やパフォーマンスを発揮できていない場合があることを常々頭に入れておいたほうが良いと思います。※2、3

あるもの全てをうまく目的に使うことが大事です。

肝心のリアステアの方法は・・・ 慣性がキーワードなのでまた・・・

次回は慣性について・・・

※1
本当にリアをステアさせることを考えているYAMAHAの技術論文です。
二輪操舵システムの開発(自動二輪車の低速走行時における安定性評価)

※2
他のいろいろな要素を無視して言ってます。
いったん無視して判断することも必要です。
あとで他の要素との重要度を、自分の環境で比較して判断しましょう。

※3
このポイントでは様々なテクニックと物理的な何かが絡み合います。
時代も絡むでしょう。
ということで「旋回時の慣性の利用法」は永遠の課題で、解答は山のようにあることでしょう。

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