逆操舵とバランスと四股とバレエのアン・ドゥオール

バランス能力を鍛えよう

バイクはバランスの乗り物、とはいえ意識しなくてもいいし、鍛えてもいいし。
鍛えるにしても、むやみやたらにバランスとっってればいいという物でもない…

 

逆操舵とバランスと四股とバレエのアン・ドゥオール

 

 

職人技の習得期間の見積

職人技とは才能のほかに経験が含まれている技のように思えます。
この技を理詰めで短期間に習得することが可能だったとしても、忘れてはいけないことがあります。
それはそれなりの期間をかけて習得する必要がある場合もあるということです。
体に覚えさす期間と、更に体が順応する期間を設けないと思わぬ事故につながってしまうかもしれないということです。
ただし、職人たち(関係者含む)はさほど賢くないか、スピードを重視していないかもしれません。
利害関係も大きくからんでいるでしょう。
正しく見極めないと損をするかもしれませんし、見極めれば先んじることができるかもしれません。
先を急いで「怪しいコツ」に引っかかると遠回りになるだけかもしれません

例えばクラシックバレエの場合、理想形がはっきりと定義されており、体への負担にも考慮されており、正しいトレーニング法も整備されているにもかかわらず、それでも相当の年月がかかるということです。
フィギュアスケートみたく、そんなことしていたら体重的な旬を通り過ぎてしまうと若年化ばかりを進める危険極まりないスポーツとは段違いです。

そんなクラシックバレエの理屈群の中にバイクでも有用なことがちりばめられているかもしれません。
使う場所と負担を正しく見極めることで、所要時間が見積もられ、必要であれば数年先の状態を見込んでのトレーニングもできるということです。

テクニック不要論

オートバイを科学的に説明することの第一人者として尊敬してやまない和歌山利宏(二輪ジャーナリスト・元レーサー・元YAMAHAテストライダー)が一般ライダー向けの記事で『【和歌山利宏コラム】 ライテク都市伝説を斬る [その1 逆操舵]』というのを発見してしまいました。
用語の定義をぼやかしてお題を完結させるのって…

なんか、優れた芸術家(優れた芸術家は生前に評価されない)が晩年に生きるためにポリシーを捻じ曲げて似顔絵を描いているところを発見してしまったような気分です。

何もしなくてもそれなりに乗れてしまうにしても、コントロールしようと思ったら、何かしなくてはいけなくて、そして結果が同じでも副作用があったりなかったり。
頭でっかちになることがよくないことだとしても、それは頭の使い方が解ってないだけであって、理解を深めてはいけないことの理由にはなりえません。

たとえば2輪車が走り続けることができるのはバランスが取れているからではなくてバランスが崩れてもリカバリ出来るからともいえます。
そしてそれが成り立つ条件が、フロントタイヤが行きたい方向とマイナス方向にステアされること、日本語で逆操舵されることにあると言えます。対してプラス方向の順操舵ではよりバランスを崩し復元が困難になる一方です。

それをライダーが操作したとしたら、いい悪いではなく、多かれ少なかれのタイミングと方向を補佐しただけとも言えます。

更に言い換えると、バランスをとるということは、正しく調和させることだとしても、実際には、適切にバランスを崩すことといえます。

崩してリカバリするのがバランス能力として、これを例えば神経と脳と筋肉に頼ってしまう方法はイマイチです。
バイクの自律走行をジャイロセンサーとEUCとパワステでコントロールするようなものです(遅い)。

それよりもより高速に作用するもの、例えば無条件に作用する物に頼るべきです。
頼ってみましょう。
例えばスラックイン(綱渡りのスポーツ版)は、やってればそのうち出来るといわれています。

それしか見つかりません。

頭ではなく体の反応に任せればいいということでしょう。(それにしたって効率のようトレーニング方法ってものがあるだろうに…)
本当の理由は。テクニックが不要なのではなく、テクニックを教えただけでそれで満足してしまっても、それだけではうまくはならないとかの直接相手に言えない別の理由だったりすると思いますが。

それでは、積極的にトレーニングしたい人のためにはならず、敷居は下がってもトップレベルにはたどり突きにくくなっているように思います。

で、そういう場合はさらに別のジャンルから情報を収取してみます。

相撲のトレーニング法

年中稽古していて歴史もある相撲業界はそのトレーニングに関しての情報の宝庫かと思ったのですが残念。
相撲のトレーニングとしては「四股」「てっぽう」「すり足」「股割り」などがありますがあまり科学的にはあまり解明されていないようです。
長い歴史の中で経験則に基づき培われてきたものであるのと、部屋制度という閉じた世界の特徴でもあるのでしょうか。
相撲の世界では、たとえば四股とはインナーマッスルを鍛え、極力力技に頼らないようにするトレーニングだと解説されています。

それよりも、
相撲業界の一つの特徴として外股があります。
打撃系の技の「てっぽう」も外股でおこなわれ、同じ打撃系のボクシングや空手とはスタンスが違います。

スタンスという言葉でいうと、一般につま先が前を向いているとかそろっているという意味でパラレルという足の状態と、関連してその結果直線的な動きにつながるパラレルスタンスというのがあり、対して斜め的な動きに特化してるクロススタンスというのがあります。
クロススタンスなスポーツは山ほどあるので、その有用性については探せばいろいろな解説本(サイト)が出てると思います。

パラレルのほうが良さそうに思えるのですが、実際には体幹の安定性や柔軟性、横への動きなどのほうがよっぽど重要なのでしょう。
GPレースの場合もも前後ではなく左右の動きが重要と言えるので、応用できる点が多数含まれていのではないかと思います。

 

同じ外股でももう少し(足先も)開いた世界であるバレエは極限を極めているだけあって科学的にも進んでいて、加えてトレーニングで肝心の体を壊さないようにすることへの配慮もされているようです。

因みに「がに股」は膝も外向きで膝と膝が離れている状態で、「外股」は基本体制は膝同士がくっついている状態で足先だけが開いているような状態です。お相撲さんもバレリーナも基本は外股です。

相撲のまた割り状態の外股の呼び名は、~スタンスというのが見つかりませんでしたがバレエではアンドゥオール(アンディオール)という用語があります。
フランス語の外側に(en dehors)という意味で123(un deux trois)ではありません。ちなみにGP(Grande prie)とよばれる状態はハングオンのポーズに似ていたりします。

この外股は知識なくまねると痛い目にあいます。
外股状態をまねる時、素人はつま先だけを向けてしまいがちなのですが、どうやら膝というのは横向きのひねりには弱いらしいのです。
この状態で外乱を受けると痛そうな感じです。思い当たりませんか?

正しい箇所を使い適切に外を向ける必要があり、そのためには正しい方法に加えそれなりの時間も必要だということです。

 

アンドゥオールのやりかた

この太ももごと外側を向けてしまうアンドゥオールというスタンスですが(実際にはそれ以外にも意味があるようです)、バレエ業界でも時間を要す上に得手不得手があるようです。さらに、正しく鍛錬しないとできないわけでして、やみくもに開いても非効率なようです。
アンドゥオールをつかさどる筋肉はお尻の奥深くにある6つの外旋筋と、内腿の内転筋という筋肉らしく、これを使わないと正しいアンドゥオールとは評価されないようです。そしてその筋肉を鍛えるといってもシックスパッドとかのEMSではもちろんダメで、正しく動かしながら行う必要があるでしょう。無理やり広げるお相撲式は生き残りゲームな手法といえるので、自身で選ぶならバレエの解説本で情報を得た方が得策でしょう。
現状を知りたかったら足をまっすぐ延ばして両膝をつけて、膝を離さない状態で太ももを回転して開く角度が現状で、バレエはこれで180度開かないといけないようです。
(当サイトの情報だけでは不足でいい加減なので、必要であれば正しいところから情報を入手してください。)

パラレルの重要性

ところで、レッスンのみで使われるパラレルというスタンスというのがあります。
両足をそろえて普通に直立(気を付け)するだけなのですが、いわゆるニュートラルポジションで崩れた体制をいったんパラレルで正しい状態にリセットして、改めていろいろなアクションを起こすための基本姿勢だそうです。変な癖をつけずに、また各種アクションに必要な力加減とかを正しく把握することができるようです。

5番の姿勢

足先を外向きに向けることを「アンドゥオール」という呼び名はなんとなくおしゃれ?ですが、実際には単なる「外に」という意味で味も素っ気もありません。単なる号令でしかありませでした。
同様にその足先を外を向けた足を地面につける位置もただの番号でよばれています。前後と左右と斜めで8つのポジションに分けられており、その五番目のポジションは右足を左足の前においた状態、正面に一列に並べた状態の呼び名です。
この番号5の「5番ポジション」の状態が観客が眼にするバレエにおける「気を付け」な状態です。

参考までにハングオンするときのアクションに号令をかけるとこんな感じです(気が向いたらググってみてください)

  1. en face(アン・フェス): 正面 ニュートラルポジションです
  2. croise(クロワゼ)
  3. demi plie(ドゥミ・プリエ)
  4. grande plie(グラン・プリエ)
  5. epaulement(エポールマン)

 

5番のポーズと逆操舵とバランス能力

やっと主題にたどり着きました。

この5番のポーズがバイクにおけるバランス能力についての秘密を解き明かしてくれます。

解りやすい例として綱渡りが上げられると思いました。
スポーツとしてスラックインとか呼ばれているぐらいなので、そのコツとしてサイトから引用しようと思ったのですが・・・・
やはり見つかりません・・・
やっていればできるとか・・・、
バランス能力を鍛えましょうとか、
体幹を鍛えろとか、
まともなのは「がに股」でやるとよい・・・

イマイチです。
実際にやってみましょうと言いたいところですが当方やったことがなく無責任なので別の例で行ってみます。

映画『カイジ』ででてきた「鉄骨一本橋渡り」の方法

これなら手軽に試せるし、いつなんどき同じ境遇になるやもしれませんので、習得しておくに越したことありません。

カイジに出てくる鉄骨渡りの方法

まずは適当なところを一本場所に見立てて普通に試してみてください

次に次の方法で試してみてください

  1. 5番ポジションを取ります
  2. 荷重点はつま先か土踏まずにおきます
  3. 足は交互に出すのではなく、前後に開いて閉じるようにします。
  4. 体制の乱れの収束は前後を基本にし、慣れたら上下もレパートリーに加えます

どうでしょうか?
大金をつかめそうな気になってきませんか?

5番ポジションのメリット

これがまさしく逆操舵状態といえるのです。
机上で考えるとあたりまえの順操舵なのですが実際にやってみると違いが生じます。
それは感じたことと、行動することの時差やタイミングが普通と異なることによります。
なれると、脳が思う前に体が動いている状態に近づくと思います。
同じく脳が思う前に体が動いているように見えるバランスボール(玉乗り)は順操舵のタイミング先行で、ことが起きる前に自分からタイミングを崩しているのに対し、5番はタイミングが崩れてからもバランスを取りやすいことに気が付くと思います(たぶん)。

二つの逆操舵

ということで、
ここまでくると5番ポジションとバランスボールの例と同様に、逆操舵にも2つのパターンがあることに気が付きます。

自分から先行ステアする逆操舵と、動こうとするステアリングをコントロールすることで発生する逆操舵とがあるということに。
先行ステアは結局のところ効率も悪く、おつりもたくさん戻ってくるという欠点が伴います。
逆操舵の特性について、この先行ステアに対してのみ語るのは知識不足を露呈していることがわかります。

うまく使えば5番ポジションと逆操舵はとてもクイックに活用できます。
しかし当たり前のようにうまく使えない人には逆効果になりかねません。

外股の効用

外股の効用については外部で入手できると思います。
ケガの予防や、効率の良い動作や、その他いろいろ。

 

まとめ

ということで

  • 5番ポジションですり足歩行を試してみてください。
    バランス能力と呼ばれるものが上昇しているかもしれません。
    体幹も鍛えられ姿勢もしゃんとします。
  • 用語は正しく定義して認識して、理解して活用しましょう
  • 手っ取り早い方法は得てして、体を痛めたり、いつまでたっても終点にたどり着けなかったりするので、情報源は厳選しましょうということです。
    例えばつま先を外側に向けようとねじるときに、ねじりたい方向にねじるのではなく、筋肉でねじられるのを阻止したり、逆方向にねじると、バカな筋肉は、いきなり外を向いてくれたりします。
    これをコツだと思ったら大間違い。正しくは、そもそもお尻の普段使っていない筋肉を使ってねじるのだそうだ。そこを意識的に鍛えない限り目的にはたどり着けないということです。
  • お相撲さんは体幹を鍛えることとともに、邪魔な足を横にのけつつ、横方向の動きが勝利のカギだったりしているようです。
  • バランス能力に付随してポジショニングというのも大事です。
    イン側の脚をだらりと垂らすのはマシンのリアタイヤを外側に振るにあたってのバランス取りであり、なによりクイックな動作と余計なおつりの排除のために必要なポジショニングであり、確かにバランスをとっていると言えるにしても、そこではバランス能力の差は少ない。

結局、ここでは何も正解を示していなくて、それぞれの分野の正しい情報を入手して確認し、自分に当てはめて最適な方法を見つけ出さないと、遠回りしたり台無しになってしまうかもしれませんよ、といってます。

 

 

逆操舵とバランスと四股とバレエのアン・ドゥオール でした。

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。


ソースネクスト eSHOP

ランダム記事

  1. 第5戦のマルケスが弱点を見せました。 第5戦のマルケスと第1戦のマルケスが戦ったら第1戦のマルケス…
  2. 2016年式MotoGPライディング
    2016年式MotoGPライディング 2016年ロードレース世界選手権MotoGPクラスのライディ…
  3. 今回はスタート練習について。 昔のGPでは実際のスターティンググリッドあたりからスタート練習し…
  4. サスペンションセッティングの考え方 リヤーが滑るので柔らかくしたらグリップが上…
  5. 新ハイスピード・ドライビング ポール フレール (著), Paul Frere (原著), 小林…
  6. バンキングさせようーハードな順操舵と逆操舵(膝すり小僧乗りその3)
    バンキングさせようーハードな順操舵と逆操舵(膝すり小僧乗りその3) ハードな順操舵と逆操舵 引き…

Translate:


ページ上部へ戻る
Translate »