内足荷重と外足荷重のその正体 ~体幹乗りの勧め

内足荷重と外足荷重

体幹荷重ができるようになると、内足荷重と外足荷重の正体というか、具体的な役割や荷重の割合や筋肉の使い方が見えてくると思います※。

 

外足荷重とは

外足加重、または外足荷重をしているときの状態をサスペンションに例えてみましょう。
まずは分かりやすい、お尻と両手が加重的にフリーな状態で、両足だけで乗っていると仮定したときの状態です。

外足荷重時の状態その1

ここでの外足荷重とは、外脚をタンクに押し付けるとか、踏ん張ってみるとかしてハングオンしているのにもかかわらず本人が外足荷重だと思っているときのことです。※

外脚

  • スプリング:硬め
  • コンプレッション:弱め
  • テンション:強め
  • イニシャル:強め
  • 加重:強め

内足

  • スプリング:弱め
  • コンプレッション:弱め
  • テンション弱め
  • イニシャル弱め
  • 加重:弱め

※バイクの特性やライダーの特性により様々なので上記に異論があることでしょうが、とりあえず先に進んできださい。

特徴は、
バランス的には、ライダーは外乱に対して外脚や外足や外側ステップや外側タンクを支点にして揺れることになります。

加重や支点コントロールとしては、外側ステップに直接的、あるいは最短時間で加圧(荷重)することが、ステップの足に対する加圧にはダンパー的に働くことができます。これは外乱時にマシンが起き上がる方向に働きます。そんなことはないと思った場合、その1の状態ではないか、荷重ではなくひねりを入れている場合に分類されます。

ということで「外足荷重時の状態その1」というものがこういうことだったとします。
これはイコールタイムロスが発生しやすいライディングスタイルとも言えます。
ことレースの場合は往々にして危険な状態に近いほうがぱパフォーマンスを発揮していることが多いからです
これを転んでもいいからタイムロスにならないように、あるいはそもそも中立に、とすることができるでしょうか?
やってみましょう。
まずは「外足荷重時の状態その1」にサブタイトルをつけて「外足荷重時の状態その1:立傾向」とします。
そして「外足荷重時の状態その2:寝傾向」っていうのはこうなります。

外足荷重時の状態その2

外脚

  • スプリング:弱め
  • コンプレッション:弱め
  • テンション:強め
  • イニシャル:弱め
  • 加重:強め

内足

  • スプリング:強め
  • コンプレッション:強め
  • テンション弱め
  • イニシャル強め
  • 加重:弱め

外脚荷重、内足荷重を論じている方の多くが。「脚なんて頭が悪くて加重したらコチコチに固まってしまう」なんて勘違いから発せられていると思うのです。
大きな間違いで、たとえば2足歩行をどうやってやるかを「頭で考えるvs脚が実際やってみる」と明白で、頭の悪さを実感できます。

ということで、気分は外足荷重でも外乱や不用意なアクション時に寝る方向のライディングがセッティング的に行えることがわかりました。

そしてもちろん1と2の中間では立も寝もしないセッティングができるわけです。
マルケスのだるま走法に近づくわけです。

 

内足荷重とその他の荷重パーツ

同様に内足荷重もセッティング的に表すことができます(状態が多岐にわたるので省略)。

内足荷重では現実的に変更できるパーツが山ほどあります。
ぼんやりと荷重している時にも、良くも悪くもそれなりの効果があり、意識することで良くも悪くもすることが出来ます。

今はその用法がわからないにしても取りあえずリジットではなく可変できるように準備しておくことで可能性が広がります。

 

これにシート荷重を加えると現実的になりコントロールしやすくなります。
さらに腕を加えるとベクトルやイニシャルや配分など様々な項目を調整することができ、支点的にも荷重ポイント的にも2次元3次元的になり、より狙ったセッティング、イコール狙った走行ができたり、思った通りにならなかったりすることができるようになります。

そして、そのバランス的に効果があったノリック乗りに対して、「より次元の高いであろう普通の乗りかた」を取り巻きが勧めてしまうということの罪深さを知ることができます。

 

万能セッティングツールとしての脚

ということで、外足荷重乗りも、内足荷重乗りもどちらが正しいとかではなく、両方できるに越したことがなく、
どちらが正しいということに関しても、突き出し5ミリで乗り方を変えなければならない時もあり、見た目を変えなくても脚というパーツのスプリングとダンパーと支点などのセッティングを変えることで対応できてしまうというお話でした。

自分なりにすべての場面の実情、あるいは理想値を書き出してみると幸せになれるかもしれません。
場合によってはマシンのセッティングを変えなくとも同じような効果を脚だけでセッティングできるかもしれません。

因みに体幹自体(体幹の重心点)に理想的(ニュートラル)なベクトルを描かせるための公式は以下を成り立たせれば良いことになります。

(外脚セッティング)X(総荷重ー内足荷重配分)=(内脚セッティング)X(総荷重ー外足荷重配分)

そのためには、まずは体幹乗りというか、重心やベクトルを意識すること、そして足腰的にはリジットさせずに柔らかく、あるいは強く動かすことが出来るように鍛えておくことです。そのうえで賢く支点、作用点を設定し、リジットや保持をさせることで万能セッティングパーツとなり、その結果思うが儘のライディングができるようになるかもです(もちろん比率的にたいしたことない可能性もあります)。

このことを理解したうえでの現実的、お手軽的な方法としては、シートでセッティングさせるのがベストだと思いますし、腕というのは万能だったりすると思います。

 

以上

内足荷重と外足荷重のその正体 ~体幹乗りの勧め でした。

 

※ここのサイトでは体幹荷重とは、ライダーの重心、あるいは作用点の中心を意識し、また、その主な移動方向のコントロールをすることを指します。
そして体幹荷重が理解できていないと全体の説明も意味不明に感じるかもしれません。

※外乱、あるいはアクションの基点・中心が外脚周りとなるので外脚乗りと呼べないこともなく、安全性みたいのが高いともいえるので、このことを理由に「和歌山利宏コラムの都市伝説を斬る(内足荷重)」では、外足荷重が鉄則としています。
外足荷重ではなく外脚軸足乗りということを言いたいのだと思います。(あるいはライダーの重心のベクトルが外脚側に配分されるほどリーンアウト的な状態にさせるフォームの時)

しかし「外足荷重というのは外脚を硬くすることだ」というのには用語的には同意できません。

ハングオンして体をイン側にいれたら、荷重配分の配分が多いほうを呼び名とするのであれば恒常的な外足荷重はありえなく、内足荷重、あるいは内側荷重であるし、瞬間的に荷重配分を変化させるという方法はあってもその行為の目的は加重でしかないと思います。

ハングオンしてコーナリングするときの荷重配分は内足荷重であり、アクションのきっかけとして外足荷重というのははありで、加重はいつでもどこでもありということです。

 

 

最近になって、ライディング指南のサイトが充実してきましたね。

内容は色々ですが、宝探し的にはやっぱりGPライダーのオフィシャルサイトが面白いと思います。

例えば坂田和人氏のサイトとか。軽くさらっと言っている言葉が値千金だったりします。

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