例えば道幅が車幅ギリギリの林道などはラインがひとつしかありません(4輪の話です)。
修正する暇はないので一般道に比べ通過ラインの良し悪しで通過スピードに雲泥の差があらわれます。

その一本しかないラインをトレースできないとか、あるいはその一本しかないラインがわからないなんてことはないでしょうね。ただし四輪の場合、その想定ラインは、車の中心点だったり、運転手の位置だったり、左右それぞれの前輪や後輪の位置だったりしします。

視線と視点

一般的な視線や目線や視点の使われ方はともかく、ここでは視線は目の正面が向いている方向を視線、注目点を視点としてみます。顔の向きは顔線。

片目をつぶろう

例えば目線、顔線を正面に向けたまま、車のサイドミラーに視点を合わせて見ます。これができるようになると顔を動かさず、さらに目線も動かさずに、後方の状態を(なんとなく)感じることができるようになります。
しかしながら右側はすぐにできるようになるとしても、左側はそう簡単には出来ないと思います。

なので最初は顔(顔線)を左サイドミラーに向けてしまうことから始め、次に横目で目線をサイドミラーに向けて見えるようにしていきます。

ここでおすすめなのが、サイドミラーを見るときに、反対側の片目をつぶってしまう事です。
(同様にダッシュボードを見るときの瞑る目は人それぞれでです。)

これで左右の目それぞれの画像を合成する手間が省かれるので、瞬時に脳内に画像が展開される事でしょう。
(同じような理由で両目だとトンネル内などの単調な風景の方が脳内画像の得られるスピードが早いです。)

片目だと立体感はなく2次元的になりがちですが、そもそも対処がサイドミラーやディスプレイなので問題ないでしょう。

加えて、本来の視線に戻した時の復帰スピードが早いのも利点です。

 

ということをやって見ると、視線と視点の違いがはっきりすると思います。

「視線は遠く」は素人だまし

一般に視線は遠くに向けた方が良い、と言われています。

実際にうまく走れるし、安全性も高まっていたりします。

しかし、ライントレースを極めるという面ではよろしくありません。

何がよろしくないかというと、視点を正しく定められないのに視線を正しく定められるわけがない! といことです。
視線そのものも立派なテクニックなのですが、まずは視点、あるいはライントレースを極めてから考えましょうということです。

そう、視点を定めるためには、正しい、あるいは結果が正しかったかどうかわかる程度のラインの構成力が必要です。
そのラインが作れないのであれば、遠い目をすれば良いということです。

 

ラインと俯瞰図

クローズドサーキットのように、推奨ラインが地面に書かれている場合はともかく、初めて走る道はそれなりに自分でラインを作り上げなければなりません。まずは道路そのもの、そしてそこを走るラインを作り上げるのです。

どこに何があるかの俯瞰図を作成し、そこをどう通るかを時間軸も加えて計画するわけです

俯瞰図といえば、遠藤保仁、中村憲剛、に学べとなるわけですが、そもそも自分のコンディションを整えておくことも必要です。

俯瞰図に必要なもの

俯瞰図を作成するにはそれなりの情報が必要です。

各パーツがどこにあるかです。

自分の場合の話ですが、1日20時間ディスプレイを見続けたりとか、細かい作業をしすぎて最後は涙が止まらな苦なり作業中断、みたいな生活をしており、例えばそのような生活をしていると、視界はVHSテープの画像のようなものです。レイヤー的には初期のアニメの2レイヤーみたいな感じです。でそんな中、今回3日で3千キロぐらいドライブしました(高速:下道=2:1)。
するとどうでしょう。視界は4K、8K並になりレイヤーは無制限まで初日に復活しました。解像度が戻ったということです。

 

俯瞰図が用意できたら、自分の技量と知識と経験を動員してラインを設定するわけです。

ラインと視点

ラインができたら、次は、そのラインのどの辺を見るか です。

近すぎてもダメだし、遠すぎてもダメで、それはそれぞれ適正値がある。

と、これも一般的にそう言われていたりしますが、

技量があればあるほど近くを見ても良い。

といえたりします。

要はラインが正確で、その修正の雨量が優れていれば、例えば真下を見ても良いわけです。(なので、スーパーライダーのライディングを見て下を見過ぎだとか解説しているのは墓穴を掘っているということです。)

理想はともかく、自分の技量とラインの正確性と、その他の情報入手のための周辺視野とかを鑑みて、視線や視点の位置を決めるわけです。

どこに視点を置くと一発でラインをトレースできるかを把握することが必要です。
それらは技術的なものだけではなく、精神的な面も反映されることでしょう。

 

そして、それらをマスターすると今度は一瞥するだけで、あとは視線も視点も全然違うものを見ていても、想定通りにトレースできるようになります。

全体の視野をコントロールしたり、反応の早い周辺視野に合わせた視線などを計画できるようになれることでしょう。

そこまでいくとミッドフォルダーになれたりしたり。

以上です。

 

今回訳あって久留米のあたりの田んぼと道路の見分けのつかないところを走るはめになったのですが、水たまりの中ではスピードがかなり落ちるので、水たまりに入る前の計画ラインとはかけ離れてしまうことが反省点であったりしました。水たまりに入る前には見えていた道が、突入後は一切見えなくなったりするので、事前に設定したラインのトレース能力が試されたりしました。(カーナビのデータが古いと道無き道を走らされたり、最近できたバイパスではなく一人だけ旧道を走らされたりします・・・)

 

 

 

 

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