1周目にトップで転べるようになったら考えること

1周目にトップで転べるということ

1周目にトップで転べるということはとてもめでたいことです。
もちろん良い意味で。
なぜなら後は転ばなければ良いだけです。

もちろん「転ばないように注意する」なんてのではいけません。
他人事だとそれでもいいのですが、自分事の場合一回の失敗で棒に振ってしまうこともあり、もう少し精度を高めるために具体的にしないといけません。何をすればよいのかわかっていないと精度は上がらないのですから。

やる気と転倒の関連性

結局のところタイヤが路面の上を走り続けるのに、気持ちや精神的なことは直接関係ありません。
注意深くすることで特定の動作が行われるにしても、その結果がその場面で本当に適正かどうかの判断は、やはり物理的な動作を把握していないと確率を高められないと思います。

注意深くても浅くても、寝てても起きてても、それは間接要因であり、必要な時に必要なアクションと状態保持が出来てれば、それらはどちらでもいいわけです。
ただ、それなりの走りが出来ているときには、それなりの動作が行われておるわけですので、それを物理的に再現さえ出来ればそれでも良いということです。

また転倒すると一律的に不注意だと責められがちですが本当にそうでしょうか?
注意することが役立つにしても、1周目の後方でのライディングとトップを走行中のライディングで、同じ注意でよいのかどうかということです。それにいくら注意したって注意不足だったといわれてしまう傾向があります。

やる気と転倒率には関連性を持たせないようにするほうが身のためだと思いませんか?そのためには物理的に詳しく解析できるほうが良いと思いませんか?

トラクション抜けとトラクション過多

ここでいうトラクションとは荷重のことです。
ライダー、マシンはもちろん加減速Gや慣性の状態と配分のことです。

分かりやすい例でいうと転倒例の多いマイク・マルケスの、すっぽ抜けな転倒とリカバリできてしまうフロントのスライドです。両者の違いが、抜けと過多でしょう。これが(たぶん)本人は同じようなライディングをしていても起きるわけです。で、転んだ時には「何が起きたかわからない」とか言ってしまうわけです。

これは、ライダー曰く「同じようなライディング」だったとしても、
路面とタイヤから見てみれば「全然違うじゃん」だったわけです。

その要因・条件は多数あると思うのですが、主に抜けの条件・状態を羅列してみます。

  • 逆操舵してる時
    例えば自転車で手放し運転で曲がろうとしているときの前輪の動きのような感じの時です。これは抜けの状態です。
  • 順操舵している時
    逆に順操舵しているときは荷重が加圧的な状態といえます。
    とはいえ本当に順操舵しているかといえば、ほとんどの場合そうではなく、順操舵方向に押しているか引いているか、逆操舵方向に抵抗をかけているか、ということと同義だと思います。
  • 路面の凸凹
    凸凹次第でどちらにもなりますね。
  • ピッチングしてるとき
    一般にピッチングというと見た目の回転のことをさしますが、重心の移動もサスペンションのストローク状態も含んで、前後の荷重配分と荷重量の路面から見た時に変化が起きている最中のことですね。各パーツの時間差がそれぞれ加減圧になることでしょう。

次にその結果転倒しやすくなっている状態というのを羅列してみると

  • ブレーキくれすぎた時
    単純にグリップ力を超えてしまう、ということだけで済ましてはいけません。
    イケイケの時にやりがちですが、ライダーがオフセットしていると本人が思ってなくともいつもに比べ逆操舵状態です。
    慣性がいつもよりハンドルを外側にステアしようとしてしまってます。
  • バンキング角速度を速めた時
    これはやってみればわかりますが2種類(以上)ありまして、エイヤとバンク角速度を速めようとして実際に速く動いた時には、
    一つは逆操舵、
    もう一つはバネ上のタイムラグでの抜けな状態になっていたりします。
    そして動いてくれない時にも、前輪がついてこれなくて抜けになります。
  • ブレーキの掛け方がいつもと違う時
    タイヤと路面の面圧状態が、掛始めとストロークを含む掛中が、いつもと違ってたりします。
  • ライディング方法がいつもと違う
    いつもの時と、イケイケの時と、注意深い時とで違う時人それぞれですが、例えばイケイケの時はステップ系で注意深い時は外腕押さえ系だったりします。
    後続のブロックのためにイン側を抑えたいときにバイクではなく体をイン側に「いつもより多く出して回っています」みたいな時もあります。

少なくともこれら、あるいはその他のどれらが原因・要因だったかぐらいは自己解決して、そのための対策を施しておくことが望まれます。

というわけで、結局のところ、原因は人それぞれで、面と向かって言われたら逆効果だし、真意は本人にしかわからないので、本人なりに客観的な原因リストを手元に用意しておいて、ゆっくりと自問してみるのが精度を高めるのに良いのでは?
と思いました。

そろそろ激励とアドバイスが出尽くしたころだと思うのですが。
それって虫眼鏡程度の精度しかない知識と経験で、電子顕微鏡の世界に口出しするようなものだと…。
分かってない人のアドバイスは役に立たないし、分かる人のは「それは個人的な領域だ」とばかりやっぱり役に立たなかったり。

とはいえ本人としてみれば何もしないわけにはいかないので、自分に合った方法で筋道を立てなければいけません。

もちろん、そんなことはわかっている事でしょうね…

1周目にトップで転べるということ

よく、勿体無いとか、精神的に弱いとか言われてしまいがちですが、他のできることに比べて圧倒的に難しい気がします。

というかこれができれば、もう安心な気がします。
勝ち続けることができることの証明のようなものです。

単純に転ばないようにすることに注目して間違いを正すのではなく、不足していた知識と技を加えましょう、

タイミングとスピードとテクニックのつかい場所が正しくないだけです。

これらの習得は、トップで転べるという技?に比べれば容易なことだと思います。

今までの次元が低くて、新たな次元が必要なことに気がつかせ、それを補充するだけで、次元が高まることが約束されたようなものです。転べないと現状の次元から高めることが難しいような気がします。

それくらい貴重でおめでたいことだと思います。

で、頑張るのではなく、その場所でのベストを選んで物理的にやるだけです。
鼻歌交じりで勝てるということです。

 

そう言うわけで、上記のことなんて当然本人はご存知だったりして、

転んだ本人はものすごく喜んでいたりする!、かもしれません。

どっちにしろ心配無用ですね。

 

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